Interview

全国ベスト4のボーイズチームが誇る主将でエースピッチャー・林田 滉生は監督も絶賛のナイスガイ

2023.04.22

 3月27日から関東地区14会場で開催された、ボーイズリーグの全国大会「スターゼンカップ 第53回日本少年野球春季全国大会」。ベスト4に進出した大分明野ボーイズは、高いチームワークと走塁技術を武器に勝ち上がったが、主将でエースとしてチームをまとめたのが林田 滉生(3年)だ。

 試合では主に3番・投手を任され、登板のない試合では遊撃手として安定した守備力を見せる。吉川 真仁監督は「プレーだけでなく、精神年齢も高い選手。あんな選手はなかなかいない」と信頼を口にし、将来性にも大きな期待を寄せる。

礼儀正しく人間力がとても高い選手

全国ベスト4のボーイズチームが誇る主将でエースピッチャー・林田 滉生は監督も絶賛のナイスガイ | 高校野球ドットコム
林田 滉生(大分明野ボーイズ)

 走攻守すべてで抜きんでた高い能力を見せる。昨秋の九州大会では、[stadium]別大興産スタジアム[/stadium]で133キロを記録し、また打撃では広角へ強い打球を連発。さらに50メートル走は6秒2を記録し、中学1年生の時には中学総体の大分県予選で100mで2位に入るなど、俊足も大きな武器だ。主将としても、普段から強烈なリーダーシップでチームメートを鼓舞し、全国大会ベスト4の立役者となった。

「明野ボーイズに入ったのは、戦術面や心の部分で大きく成長できると思ったからです。今は主将をやらせてもらって難しさも感じていますが、僕が一番しっかりしないといけないと思ってやっています」

 林田には悔しい経験がある。夏の全国大会である第44回日本少年野球選手権大会に出場した大分明野ボーイズは、初戦で強豪・明石ボーイズと対戦。結果は3対10(5回コールド)と大差で敗れ、全国トップレベルとの差を見せつけられた。

 全国の舞台で苦汁を味わい、林田はより高い意識を持って練習に取り組んできたと語る。

「去年は、2年生ながら2度も全国を経験させてもらいましたが、正直一番足を引っ張ってしまいました。全国トップレベルの選手と戦って、全国では通用しないことがわかり、練習の取り組み方から変えないといけないと感じました。その点では、自分でも本当に変わったと感じています」

全国ベスト4のボーイズチームが誇る主将でエースピッチャー・林田 滉生は監督も絶賛のナイスガイ | 高校野球ドットコム
林田 滉生(大分明野ボーイズ)

 心技体すべてにおいて右肩上がりに成長を続けるが、指導する吉川監督も大きな期待を寄せる。中学生離れしたプレーももちろんだが、最も評価するのは野球へのストイックな姿勢だ。

「人間力は入った時から高かったです。小学生の時から有名な選手で、テレビに出たこともありますが、天狗になることも全くない。礼儀正しいし、僕らが言うことにも素直に聞いてくれます。もちろん能力も抜きん出ているので、将来は日本代表するような選手になってほしいなと思っています」

 春季全国大会の準決勝では、優勝した東海中央ボーイズに0対8と大差で敗れ、再び大きな壁にぶつかった。春の悔しさを糧に、夏までにどんな成長を遂げるのか注目だ。

(取材:栗崎 祐太朗

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.04.25

【静岡】夏のシード16校が決定、聖隷クリストファー、常葉大菊川はノーシード<春季県大会>

2024.04.25

捕手から最速152キロ右腕へ。村上泰斗(神戸弘陵)は“球界人気理論”を生かしたマエケン流フォームでドラフト候補へ急成長!<高校野球ドットコム注目選手ファイル・ コム注>

2024.04.25

【秋田】昨秋の県大会王者・金足農は大館鳳鳴と対戦! 秋田修英と秋田中央が初戦で激突!<春季県大会組み合わせ>

2024.04.25

【群馬】健大高崎、前橋育英などがベスト8進出! 桐生第一は渋川青翠に敗れ夏ノーシードに<春季大会>

2024.04.25

【北海道】高校日本代表候補左腕・高橋幸佑擁する北照は小樽桜陽と初戦<春季全道大会支部予選組み合わせ>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.04.23

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.04.24

春の埼玉大会は「逸材のショーケース」!ドラフト上位候補に挙がる大型遊撃手を擁する花咲徳栄、タレント揃いの浦和学院など県大会に出場する逸材たち!【春季埼玉大会注目選手リスト】

2024.04.23

【春季埼玉県大会】地区大会屈指の好カードは川口市立が浦和実を8回逆転で下し県大会へ!

2024.04.22

【和歌山】智辯和歌山、田辺、和歌山東がベスト8入り<春季大会>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.04.23

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.04.05

早稲田大にU-18日本代表3名が加入! 仙台育英、日大三、山梨学院、早大学院の主力や元プロの子息も!

2024.04.02

【東京】日大三、堀越がコールド発進、駒大高はサヨナラ勝ち<春季都大会>

2024.04.12

東大野球部の新入生に甲子園ベスト4左腕! 早実出身内野手は司法試験予備試験合格の秀才!