第1044回 埼玉ナンバーワン左腕・米山魁乙(昌平)が勝てる投手になるために取り組んだこと2019年10月11日

印刷する このエントリーをはてなブックマークに追加   

【目次】
[1]春に出た課題を克服し、夏ではリリーフとして活躍
[2]夏が終わってからもレベルアップ。ドラフトへ向けての心境

 今年は佐々木朗希、奥川恭伸といった高校生右腕の人材の豊富さが目立つ中、左腕の好投手は数少ない。そんな中、評価が高いのは、昌平米山 魁乙だ。速球は140キロ前半ながら、伸びのあるストレートで、さらに120キロ後半のカットボールを織り交ぜ、次々と空振りを奪う。最後の夏は準々決勝まで無失点。16.1回を投げ3失点と抜群の安定感を発揮し、埼玉県ナンバーワン左腕として評価を高めている。

 そんな米山は最後の夏へ向けてどんな課題を設定し、取り組んできたのか。また、来たるドラフト会議に向けて、どんな心境で1日を過ごしているのかについても語っていただいた。

春に出た課題を克服し、夏ではリリーフとして活躍



米山魁乙(昌平)

 今春の県大会では最速140キロを計測し、県内屈指の好左腕として注目され始めた米山。
 ただ、関東大会出場をかけた春季大会準々決勝で浦和実に敗れ、関東大会出場を逃してしまう。その敗戦で、米山は「気持ちが先走ってしまい、感情もボールも、うまくコントロールできなかったのが反省点として残りました」と振り返る。

 春季大会のピッチングを見ると、浦和実戦に限らず、米山のピッチングは基本的にストレート中心。そしてムキになって制球を乱す場面も見られた。

 制球力の重要性を痛感した米山は練習試合において、シート打撃ではスピードではなく、コントロール重視の投球を心掛けた。

 そして11月から取り組み始めたカットボールの精度を高めた。
 「カットボールを投げるきっかけになったのは、昨秋の地区予選の花咲徳栄戦での敗戦です。遅い変化球だと徳栄のようなレベルの高い打線では、うまく待たれてしまい、打たれてしまった。速い変化球はずっと必要だと思っていました」



米山魁乙(昌平)
 

 夏前には120キロ後半のカットボールを完成させ、「ピッチングの引き出しが増え、自分の中でバリエーションが広がったと思います」と手ごたえを感じていた。また米山のストレートはナチュラルに動く。

 「自分は普通の真っすぐを投げているつもりですが、動くストレートも自分の特性なので、しっかりと武器にしようと思いました」

 そして夏の大会では先発ではなく、リリーフ中心の起用。米山は「本心では先発でいきたいという気持ちがありましたが、チームが勝つことが一番なので、リリーフで頑張ろうと思いました」とリリーフ起用で勝つ投球に専念しようと心に決めた。

 準々決勝までの4試合で無失点の快投。
 「初戦こそばらつきはありましたが、徐々に制球力が高まっていることは実感していました」
 自慢のストレートもレベルアップしていることを実感した。

 「ストレートで空振りを奪った時、バットがボールの下を振っている空振りも多く見られました。また春日部共栄戦で投げていて実感したことは、インコースに投げ込んだ時に、だいぶ詰まった打球のファールも多くなっていて良かったと思います」

 しかし準々決勝の春日部共栄戦では5.1回を投げて、6四死球、3失点と悔しい内容で敗退、夏が終わった。

【次のページ】 夏が終わってからもレベルアップ。ドラフトへ向けての心境

この記事についてTwitterでつぶやく この記事についてFacebbokに投稿する

プロフィール

米山魁乙(昌平)
米山魁乙(よねやま・かいと)
  • 昌平
  • ポジション:投手
  • タイプ:左投左打
  • 身長体重:176センチ79キロ
  •  
【関連記事】
第268回 夏の代替大会が開催されることを願って…。全国のドラフト・注目野手リスト一覧【ドラフト特集コラム】
第113回 待ってろNPB!指名漏れからリスタートを誓う17名の逸材たち【高校野球コラム】
第255回 徳丸、前川など西日本の新2年生野手はスラッガー、巧打者揃い!【後編】【ドラフト特集コラム】
第253回 2003年世代の野手は吉野創士(昌平)を筆頭に名門校だけではなく、新鋭校にも注目スラッガーが登場!【前編】【ドラフト特集コラム】
第243回 巨人のスコアラー・編成部に関わった三井康浩さんが語るドラフト秘話 岡本和真はなぜ1位になったのか?【ドラフト特集コラム】
第1090回 高校1年秋の時点で通算21本塁打。大型外野手・吉野創士(昌平)の完成形は鈴木誠也だ 【2019年インタビュー】
第1074回 鮮烈デビューから1年。埼玉を代表するスラッガー・渡邉 翔大(昌平)が目指す道【前編】 【2019年インタビュー】
第1075回 ホームランだけではなく、勝利のために局面に応じた打撃を 渡邉 翔大(昌平)【後編】 【2019年インタビュー】
第1056回 投手復帰2年目で叩き出した「左腕150キロ」園田 龍矢(伯和ビクトリーズ・投手) 【2019年インタビュー】
第1059回 ボールの見極めをチームで徹底し、悔しい敗戦を糧に頂点までのぼりつめた 井上広大【後編】 【2019年インタビュー】
米山 魁乙(昌平) 【選手名鑑】
昌平 【高校別データ】
インタビュートップに戻る サイトトップに戻る

インタビュー