第974回 甲子園で活躍するための練習、生活を送ってきた 山田健太(大阪桐蔭-立教大)【前編】2019年06月30日

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【目次】
[1]秋季大会の反省を生かし、打撃フォームを一から見直した
[2]夏に強くなるために取り組んだ

 6月17日から大阪桐蔭特集がスタート!17日連続で記事を掲載していきます。大阪大会夏3連覇を狙う大阪桐蔭の選手たち、OBたちを取材し、大阪桐蔭の魅力をたっぷり伝えていきます。今回は甲子園で何度も勝負強さを発揮した強打のセカンド・山田 健太選手です。

 史上初二度目の春夏連覇を果たした大阪桐蔭。プロ入りはしなかったが、その実力、スター性はドラフト級だった大型二塁手・山田 健太根尾 昂藤原 恭大とともに4度の甲子園を経験し、6番打者ながら2人に負けない活躍を見せてきた。そして立教大へ進学すると、早くも4番打者を任され、2本塁打。注目度がますます高まっている山田に高校ラストイヤーを振り返ってもらった。


山田健太(大阪桐蔭)「新世代大型二塁手」としてセンバツ連覇へから読む

秋季大会の反省を生かし、打撃フォームを一から見直した



インタビューに答える山田健太(立教大)

 3年春夏合わせて、38打数13安打、1本塁打7打点の活躍で連覇に大きく貢献した山田だが、センバツ前まで状態は良くなかった。

 「やはり秋の大会まで打率2割台でしたし、打撃の内容も全然良くなく、明治神宮大会で創成館に敗れた試合は、ターニングポイントとなりました。あのままではだめだと、自分たちの学年でミーティングを行って、何がだめなのかをとことん話し合いました」

 そして冬の個人練習期間に入り、もう一度、打撃を見直した。
 「打撃フォームを一から見直しました。あの時の自分は無駄な動きが多かったですし、シンプルさを求めた打撃フォームにしました」

 冬の間は自分の打撃フォームを見直し、野球ノートに感想を綴りながら、自分の課題を克服するための毎日を送った。
 「冬の間はずっとコーチと確認しながらやってきましたし、大会前にはしっかりと状態を高めて臨むことができましたし、ボールの見え方もすごく良くなりました」

 その山田が最も輝いたのが準決勝三重戦だ。三重のエース・定本 拓真の投球の前に苦しめられた。
 「良い投手でしたし、初球から甘いボールは振って行こうと思いました。これで2本目の本塁打となりましたが、甲子園のホームランというのは気持ちいいもので、お客さんの入り、歓声の聞こえ方が違いますし、本当に嬉しかったです」



3年生の春・関大北陽戦での山田健太

 そして決勝戦では智辯和歌山を下し、センバツ連覇を達成したが、すぐに夏へ気持ちが入れ替わっていた。「自分たちの代は注目されていましたし、勝って当たり前の雰囲気 春夏連覇しなければ意味がない。慢心というところは一切なかったです。センバツ後の練習では、まだこのままでは夏に勝てないという認識は僕だけではなく、チーム全員にありました」

 山田自身、夏へ向けて
 「自分は6番、7番打者、チャンスに回ってくるパターンが多かったので、レベルアップしないと勝てないなと感じました。だから春が終わってからも試行錯誤しながらやっていったと思います」

 山田は上位打線を打つこともあったが、最終学年は6、7番が中心だった。なぜこの打順となったのか。その意図について西谷監督は
 「あの代はアスリートタイプが多く、本当の4番打者タイプがいなかったと思います。山田がそうなればよかったと思いますが、彼も良い意味で勝負強さを持っていて、打順の兼ね合いで6番打者を打たせたほうが良いと思いました。ポイントゲッターとしての起用です」

 西谷監督の期待に応えるために山田は打撃面で自ら課題を設定して取り組んだ。
 「打撃については藤原、根尾のような素晴らしい打者がいたので、2人に打撃について聞いたり、コーチの方にフォームを見ていただき、フォームも変化していきました。僕は結構フォームを変えていきましたね。そのときに自分がいいと思ったものを取り入れました。大会によって違っていきました」

 大会によって自分が打ちやすい、捉えやすい打撃フォームを追求してきた。

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プロフィール

宮本涼太(大阪桐蔭)
山田 健太(やまだ・けんた)
  • 立教大
  • ポジション:二塁手
  • タイプ:右投げ右打ち
  • 身長:183センチ 体重:84キロ
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