第945回 自省を繰り返し、高クオリティな速球派右腕へ 岩本大地(石岡一)【前編】2019年06月04日

印刷する このエントリーをはてなブックマークに追加   

【岩本大地(石岡一)のギャラリーをチェック】

【目次】
[1]140キロ後半の速球を投げるまでのプロセス
[2]4種類の変化球の投げるポイントを解説!

 21世紀枠として今年の選抜に出場。
盛岡大附をあと一歩まで追い詰めたエース・岩本 大地

 印象に残ったのは、投手としての完成度の高さだ。
常時140キロ台のストレートは回転数が高く、縦横のスライダー、カットボール、チェンジアップも器用に操る。これまで21世紀枠に出た投手で、140キロが出る投手、フォームが良い投手は見てきたが、速球、変化球の精度、フォームの精度も高い投手は見たことがない。なぜここまで高クオリティな投球が実現できるのか?その秘密を探るべく、石岡一高に足を運んだ。

あわせて読みたい
地元の公立校で強豪私学を自分の手で倒したい!岩本大地(石岡一)【前編】
センバツで150キロ出したい!夏の甲子園へ監督を連れていく岩本大地(石岡一)の覚悟【後編】

140キロ後半の速球を投げるまでのプロセス



ピッチング練習をする岩本大地(石岡一)

 「甲子園が終わってから、地元の方々から声をかけられることが多くなりました」
岩本は甲子園後の反響をそう振り返る。地元・石岡市出身の岩本は地元住民にとってまさにスター。声をかけられるのも無理はない。甲子園での話を聞きながら、早速、本題の投球論に迫ってみた。

 八郷中時代からオール茨城に選ばれ全国大会を経験。当時から130キロ中盤の速球を投げ込んでいた岩本は、高校入学へ向けて硬式球の練習を行った。最初はなかなか馴染めず苦しんでいたが、キャッチボールするうちに、軽く添えるようにして投げれば良い感覚で投げられることに気づく。
「力を入れすぎると、腕の動きが固くなっていることに気づきました」

 入学してすぐに公式戦で起用されるようになったのも、順応力の高さがあったからだろう。こうして1年春にして関東大会1回戦・健大高崎戦で先発マウンドを任された。
「あのときは何も考えずに投げていたと思います。実際に通用しなかったですが、1年春から選抜ベスト8の健大高崎相手に投げる事ができてよかったと思います」

 打たれた経験を練習の糧として、岩本は体作りに取り組んだ。ウエイトトレーニングや食べる量を増やして2年時には体重を70キロから76キロまで増やした。また投球が抜けたり、シュート回転していることに気づいた岩本は下半身主導のフォームで投げる意識を高めた。

 その結果、球速も最速147キロまでレベルアップ。岩本自身、「1年生の時と比べても目一杯力を入れなくても速いボールを投げられるようになった」と手応えを感じていた。ただそれだけでは通用しないと感じたのが2年春の県大会の日立一戦だ。立ち上がり146キロを連発するも、5回途中まで4失点で負け投手となった。この試合で岩本は速さにこだわることを辞めた。

 「あの時期は高校に入って球速表示としては一番出ていた時期だと思います。ただ結果として出なかったので、速いだけでは通用しないんだなと感じましたね」

【次のページ】 4種類の変化球の投げるポイントを解説!

この記事についてTwitterでつぶやく この記事についてFacebbokに投稿する

プロフィール

岩本大地(石岡一)
岩本大地(いわもと・だいち)
  • 石岡一
  • ポジション:投手
  • タイプ:右投げ右打ち
  • 身長:173センチ 体重:76キロ
【関連記事】
第135回 交流試合一番の番狂わせ。昨秋神宮大会準優勝・健大高崎は帯広農との一戦で何が起こったのか【高校野球コラム】
第1234回 潜在能力は歴代トップクラス。プロ志望の191センチの大型右腕・橋本拳汰(健大高崎)の 決意 【2020年インタビュー】
第268回 高卒プロを掲げる大型左腕・下慎之介(健大高崎)は他の高校生左腕に負けないために何をアピールするのか?【ドラフト特集コラム】
第1219回 最速144キロを誇る大型右腕・蓼原慎仁(桐生第一)。プロ野球選手&甲子園出場のために取り組んだ3年間 【2020年インタビュー】
第1026回 群馬の「2強時代」に終止符を。桐生第一はこの夏、強豪の矜持を取り戻す【野球部訪問】
第268回 夏の代替大会が開催されることを願って…。全国のドラフト・注目野手リスト一覧【ドラフト特集コラム】
第267回 夏の代替大会が開催されることを願って…。全国のドラフト・注目投手一覧【ドラフト特集コラム】
第1141回 入学当初の実力は同学年でも下位。下慎之介(健大高崎)がドラフト候補左腕まで成長できた理由 【2020年インタビュー】
第1134回 小学生で遠投86m 超強肩捕手・戸丸秦吾(健大高崎)の逸話がすごい!!そのスローイングの秘密を大公開! 【2020年インタビュー】
第1082回 投手の良さを引き出すことが実力の見せどころ。戸丸秦吾(健大高崎)は捕手の鏡ともいえる考えの持ち主だった! 【2019年インタビュー】
岩本 大地(石岡一) 【選手名鑑】
前田 健太(PL学園) 【選手名鑑】
石岡一 【高校別データ】
健大高崎 【高校別データ】
盛岡大附 【高校別データ】
インタビュートップに戻る サイトトップに戻る

インタビュー