目次

[1]強打の二塁手へ
[2]大舞台の経験を活かす

 「高校野球は経験がものをいう。春夏連覇した時も、1年から試合を経験している子が多かった。」島袋 洋奨をエースに全国の頂点に立った代についての我喜屋優(がきや・まさる)監督の言葉である。そういう意味では根路銘 太希(ねろめ・たいき)もまた、1年の夏から甲子園の大舞台を経験している選手である。離島・伊江島出身の根路銘の現在地に迫る。

強打の二塁手へ


 根路銘の憧れるプロ野球選手は、山田 哲人(東京ヤクルトスワローズ)だ。その理由を「セカンドで、強打者で、ホームランや長打も打てるあこがれの選手です」と話してくれた。

 強打の二塁手に向けて、根路銘が目標とするのは
「長打でのチャンスメイク」と「どこの方向にも長打が打てる」だ。

 そのために現在、根路銘が取り組んでいることは、「逆方向に長打を打てること」である。これは、チーム全体で取り組んでいることと同じだが、根路銘ももちろんその重要性を理解して練習に向き合っている。練習方法はシンプルで、緩い球をしっかり逆方向に打つ練習を繰り返している。 実際効果も感じていて、「紅白戦でも逆方向に強い打球が行くようになりました」と力強く話してくれた。

 強い打球が飛ぶようになる、もう一つの理由としては、この冬場に着実に筋力をつけているのも影響しているだろう。目標体重の70kgまで後、3kgと着実に体重も上げてきている。フィジカル面、技術面を磨くことで、逆方向に強い打球を飛ばせるように進化している。

 長打という部分に話が行ったが、根路銘の一番の魅力は走塁だろう。

 根路銘のベースランニング一周のタイムは14秒台後半になる。14秒台は十分に俊足のレベルに入る。このタイムは単純に足が早いというだけでなく、根路銘の走塁技術の高さを示している。ベースを駆け抜ける際に、スピードを落とさずに駆け抜けられるかなど、多くの技術の上に成り立っている。

 そんな俊足の根路銘が常に意識していることは、走塁で相手にプレッシャーをかけることだ。

「積極的に次の塁を狙っています」
 「塁に出た時には、ピッチャーにプレッシャーを与えるように、大きくリードをとって、バッターだったら、内野ゴロ打った際にも、全力ダッシュで守備にプレッシャーをかけます」

 根路銘の走力に、この冬磨いている長打力がつくと、対戦する相手にとっては嫌らしい打者に違いない。