第474回 三浦 颯大選手(酒田南-青山学院大)「高校3年夏は3本塁打マークした強肩強打の逸材」【前編】2016年12月06日

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【目次】
[1]酒田南は小さい時から憧れの存在
[2]打撃面は大爆発もリード、打撃に悔いが残った最後の夏

 三浦 颯大。高校時代(酒田南)は184センチ80キロと恵まれた体格を武器に強肩、強打を発揮し、プロ注目捕手と騒がれた逸材だ。最後の夏は、山形大会で3本塁打、12打点と大爆発を見せ、その称号にふさわしい活躍を見せた。プロ志望すれば、指名の可能性はあった三浦だが、東都大学野球連盟の青山学院大へ進むことになる。そんな三浦選手の現在とは?高校時代の歩みと、大学で課題として取り組んでいることを伺った。

酒田南は小さい時から憧れの存在

三浦 颯大選手(青山学院大学)

 酒田市出身の三浦にとって酒田南は憧れの存在。進学のきっかけになったのは2学年上の下妻 貴寛選手(現・東北楽天ゴールデンイーグルス)の存在がある。下妻は三浦にとって大先輩で、保育園、小学校、中学校も同じだった。「下妻さんからサカナン(酒田南)に来いよと言われていて、酒田南に行きたいと思うようになりました」

 松山中(軟式)では捕手、投手、内野手を兼任。硬式の練習ができる酒田ハーバーベースボールクラブにも所属して、硬式でプレーする準備も行っていった。高校では内野手でプレーすることに憧れがあったが、酒田南では捕手として推薦を受けて入学した。

 最初は2番手捕手という立ち位置だったが、入学から打撃でアピールし、打撃の良さを生かして、外野手にコンバートすることになった。デビュー戦となった1年夏では大当たり。17打数10安打の大活躍で、いきなり甲子園出場を果たしたのだ。1年夏の活躍について三浦はこう振り返った。
「ビギナーズラックですよ(笑)。とりあえずあの時は怖いもの知らずで振れていて、夏が終わるまで調子はずっと良かったですね」

 とはいえ、1年生がいきなり夏の公式戦で10安打を打てるものではない。三浦の打撃の非凡さがうかがえる。そして迎えた初の甲子園。初戦明徳義塾戦では、内角を厳しく攻められ無安打に終わった。
「テレビで見る甲子園の舞台に実際に上がってみて、緊張してあがってしまいましたね。とにかく悔しさで終わった甲子園でした」

 甲子園初舞台は苦い思い出で終わった三浦。再び甲子園を目指すため、1年秋には捕手へ再転向してスタートを切った。ここで初めて捕手の難しさを味わうことになる。
「一番難しく感じたのは配球面ですね。投手の持ち味を引き出すことと、相手打者のことも観察しなければなりません。そして後輩の立場ながら先輩投手を引っ張っていくことを考えていかなければならなかったので、とても苦労しました」

 そのため公式戦1試合を終えるだけでどっと疲れがきたという。三浦はチームの勝利のために先輩や同級生との対話をしっかりと行いながら、捕手としての信頼を得られるよう努力を重ねてきた。守備面で苦労のあった三浦だが、2年夏では13打数10安打と1年夏に続き活躍を見せ、打てる捕手としてアピール。攻守において磨きをあげていった。

 だが2年夏は準決勝で日大山形に敗れ甲子園に届かず、2年秋も東北大会準々決勝で敗れて、選抜を逃し、甲子園に行けるのは最後の夏のみとなった。冬場は猛練習で自分を追い込んでいった。2時間連続ティー打撃や、1日600本~700本の素振りでは、「インサイドアウト」でボールの内側をたたくことを意識して、振り込みを重ねてきた。

 そして最もきつかったのが走り込みが中心のトレーニングだ。酒田南は毎年の冬になると、雪が降ってグラウンドが使えないため、室内練習場や、学校の体育館、階段でのトレーニングが中心となる。体育館では、タイム付きのダッシュで制限時間内に切れなければ、罰ゲームで追加のトレーニングというとてもきついメニューである。冬の間はグラウンドを使えないので、延々と走ってきた記憶しかないと振り返る三浦。そしてパワー強化はウエイトトレーニングではなく、自重系の腕立て、懸垂、腹筋、背筋で基礎体力をしっかりと身に付けた。

【次のページ】 打撃面は大爆発もリード、打撃に悔いが残った最後の夏

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プロフィール

三浦颯大
三浦 颯大(みうら・そうた)
  • ポジション:捕手
  • タイプ:右投右打
  • 身長体重:184センチ84キロ
  • 出身:酒田南
  • ■選手名鑑
    三浦 颯大
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