三浦 颯大選手 (酒田南)
寸評
1年生ながら夏の大会では、6番・右翼手として出場。恵まれた体格を生かした、パワフルなバッティングが自慢です。 (第一印象) まだ体の力に頼った打ち方をするので、技術的には課題は少なくありません。ただボールの捕球などを見ていると、腰を深く落とし丁寧に扱おうという意識が感じられます。 (守備・走塁面) 一塁までの塁間は4.75秒ぐらいなので、左打者に換算しても4.5秒ぐらい。やはりこの体格なので、どうしても走塁は重苦しくは見えてしまいます。けして走力を、売りにするタイプではないのでしょう。 夏の準決勝・山形中央戦を見ましたが、フライが飛びませんでした。ただ転がってくるボールを大事に扱い、けして1年生で出場していても、お山の大将とそういったタイプではなさそう。返球を見ても地肩が強うそうですし、キャッチャーにコンバートされたとのことで楽しみ。 (打撃内容) スクエアスタンスで、バランスよく構えます。始動が遅すぎるのが気になるのですが、ボールを手元までよ~く引きつけて叩くスラッガータイプ。特にフォロースルーを使って、ボールを遠くに運ぶことができます。 <長所> ベース側にしっかりインステップして踏み込むおうに、外角の球を強く意識したスタイル。また踏み込んだ足元がブレないので、外に逃げてゆく厳しい球や低めの球にも喰らいつくことができます。実際その打球も、右に左にセンターへと幅広く打ち返します。 <課題> 始動が遅すぎるために、打てるボールは限られそう。またバットの振り出しが体から離れて出て、バットの先端であるヘッドも下がってしまいインパクトまで大きなロスがあります。
更新日時:2013.02.08
将来の可能性
確かにパワーはありますが、動作全体がもっさりしているのと、始動の遅すぎや遠回りするスイング軌道の改善が望まれます。ただ野球に取り組む姿勢は悪くなさそうなので、まだまだ伸びる選手だと思います。最終学年には、東北を代表するスラッガーとして、その名を全国に轟かせて欲しい有望株でした。
更新日時:2013.02.08