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第191回 創価大学 寺嶋 寛大選手(興誠高出身)2014年05月29日

【目次】
[1]高校時代は寮生活。勝負の厳しさを実感した3年間
[2]小川泰弘投手の出会いが自分を大きく成長させた
[3]後悔しないように一日を大事にしてほしい

 今年、ドラフト候補として注目されている創価大・寺嶋 寛大(かんだい)選手。高校時代は寮生活をしながら甲子園を目指していきましたが、捕手の立場から勝負の厳しさを実感した3年間だったようです。後悔しない高校生活を送るためにいろいろアドバイスを頂きました。

高校時代は寮生活。勝負の厳しさを実感した3年間

創価大学 寺嶋 寛大選手(興誠高出身)

――寺嶋選手は東京都の中野シニア出身。同じシニアの友人と一緒に甲子園を目指すために静岡の興誠へ進まれたと聞きましたが、寮生活はいかがでしたか?

寺嶋 寛大選手(以下「寺嶋」) みなさん、非常に厳しい寮生活を想像すると思うんですけど、興誠はそんなに厳しい規則があるわけではなく、先輩方もとても優しい方が多かったです。結構、気を遣ってもらっていたと思います。上下関係で苦労したことはないです。

――日々の生活で一番大変だったことは何でしたか?

寺嶋 掃除、洗濯ですね。今までは親に任せていたことなので、最初は大変でした。この時に親のありがたみを感じました。寮に入った仲間も同じように感じていましたが、高校生の時に、そういう経験が出来て良かったと思います。

――捕手にとって環境が変わることで苦労するのは、高いレベルの投手の球をしっかりとキャッチングすることだと思うのですが、キャッチング面など、何か苦労したことはありましたか?

寺嶋 捕手は頭脳がないと務まらないとよく言われるのですが、高校は中学と比べて複雑な場面に遭遇します。いろいろな状況を想定して、プレーしたり、野手に指示するのですが、なかなかうまくいかなかったですね。

――甲子園を目指して、興誠へ進んで、先輩のココが凄いと感じたことはありますか?

寺嶋 僕が1年の時の2歳上の先輩たちですね。技術的なモノは何もかも優れていて、すべてが憧れでしたね。自分はその中に入っていきたいと思っていたのですが、1年夏はベンチに入ることができませんでした。

――寺嶋選手の武器といえば、強肩強打。持ち味の強打を磨くためにどんな練習をしたことが大きかったですか?

寺嶋 やはり打撃はバットを振らないと始まらないので、気が済むまで打ち込み、素振りをしていたと思います。寮生活でしたので、自主練習は自宅通いに比べるとできたと思います。量は数えていませんが、とにかく自分の体力が続く限り、徹底的に振り込んでいました。その積み重ねで遠くへ飛ばせるようになって、高校通算本塁打は26本になりました。

――寺嶋選手といえば、1.9秒台を計測するスローイングもありますよね。素早く投げるために、捕ってから投げるまでの動作のなかで、意識していることはありますか?例えば肘の使い方。ステップなど意識していたことを教えてください。

寺嶋 一つの方法として僕がやっているのは右足を前に出すイメージでスローイングをすることです。どうしても速く投げようとするとステップするときに焦って右足を後ろに大きく取ってしまう癖があるんですけど、それでは遅くなってしまうので、捕球した時に右足を前に出すイメージで投げています。あくまで半身なのですけど、そういう動きをイメージすることで、右腕、右足を後ろに引きすぎない小さいスローイングが出来ます。
 あとはイニング間の送球でも、しっかりと実戦を意識して投げることも大切です。一時期、全力で投げないで軽く投げることを続けていたら、大事な場面で走者をアウトに出来ないということがありました。参考にするためにプロの捕手を見ていたら、一つ一つの動作を意識してやっていて、やはり練習からしっかりと投げないといけないと思い、今は常に捕ってから速く投げることを意識しています。

――最後の夏は3回戦で富士宮北高に敗戦。振り返っていかがでしたか?

寺嶋 今だから感じるのですけど、高校時代の自分は野球に対して甘かったと思います。2回戦で強豪・静岡商に5対3で勝利して、自分もその試合で4打数2安打1打点とそれなりに活躍が出来ました。しかしこの勝利で、周囲も、自分も、満足してしまったんですよね。
 富士宮北戦では、いきなり2点を先制されてしまい、その後も1点ずつ点を取られて、自分たちのペースで試合が出来ませんでした。相手投手の球をなかなか打てず、0対6の4安打完封負けで自分の夏は終わりました。
 今、創価大で4年間学ばさせていただいていますが、一球、一プレーを考えながらやっていればと…。今でも後悔が残る1敗ですね。

――3年間を振り返って、高校野球の魅力は何でしょうか?

寺嶋 これは現役の時は分からなかったのですが、引退して分かったことは、後輩のプレー姿を見て、高校球児はハキハキしていて、きびきびしていることが魅力だと思いました。
 いつも苦しい練習をしていると思うのですが、彼らの試合を見るとひたむきに、明るくやっていて、もう一度高校野球をやりたくなります。だから試合中に楽しくやれるように普段から懸命に練習をして、試合では楽しく明るく出来るようなチーム、選手になってほしいと思っています。

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プロフィール

山崎 福也
寺嶋 寛大(てらしま・かんだい)
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