5月24日に浅村 栄斗(楽天/大阪桐蔭)が2000安打を達成した。NPB史上56人目の大記録であり、“平成生まれ”では初の快挙となった。浅村は90年11月12日生まれで今年35歳になる。
平成生まれの安打数で浅村に続くのは丸 佳浩(36歳・巨人/千葉経大付)で1844本。今シーズン中の大台到達もあり得たが、故障による出遅れもあり、達成は早くても来シーズンとなりそうだ。以下、菊池 涼介(35歳・広島/武蔵工大二)の1738安打、山田 哲人(33歳・ヤクルト/履正社)の1594安打と続く。
今回は様々な記録の平成生まれによるランキング(NPBの数字のみ)を振り返っていきたい。
盗塁は西川 遥輝(33歳・ヤクルト/智弁和歌山)が343盗塁でトップ。これはNPB歴代でも21位であり、16位の石井 琢朗(現DeNAコーチ/足利工)の358盗塁も射程圏内にある。西川に続くのは中島 卓也(35歳・日本ハム/福岡工)と周東 佑京(ソフトバンク/東農大二)の204盗塁。現役屈指の韋駄天である周東でも、西川とは約140個の差がある。
クロスプレーになることが多く、野球の醍醐味のひとつでもある三塁打はどうか。盗塁と同様に西川が61本でトップ。2位は源田 壮亮(32歳・西武/大分商)の58本、3位は鈴木 大地(36歳・楽天/桐蔭学園)の50本となっている。盗塁で上位に名を連ねた周東は21本、中島は13本にとどまる。三塁打を量産するには、スタメン出場の機会や、外野の間を抜く、あるいは超える打撃力が求められるということだ。
投手の記録ではどうか。勝利数では菅野 智之(36歳・オリオールズ/東海大相模)が昨シーズンまでに136勝を積み上げトップ。2位は西 勇輝(35歳・阪神/菰野)の124勝、3位は則本 昂大(35歳・楽天/八幡商)の120勝と続く。エース級の投手は野手に比べてMLBへ移籍するケースが多く、これから先、上位に食い込むのは容易ではなさそうだ。
セーブ数では1位が益田 直也(36歳・ロッテ/市和歌山商)の246セーブで名球会入りの条件となる250セーブまであと4セーブだ。2位は松井 裕樹(30歳・パドレス/桐光学園)の236セーブ、3位は山崎 康晃(32歳・DeNA/帝京)の232セーブとなっている。
ホールド数は又吉 克樹(35歳・ソフトバンク/西原)が173ホールドでトップ。2位はロッテのクローザーの益田で、19年にクローザー転向するまでセットアッパーとして活躍しており、通算172ホールドを稼いでいる。
3位は高梨 雄平(33歳・巨人/川越東)の163ホールド。セーブ数では5年目の栗林が3位に入っていたが、ホールド数ではベテラン勢が上位を占めており、5年目以内の選手は名を連ねていない。
奪三振数では、5年連続で最多奪三振のタイトルを獲得した則本が1773奪三振でトップ。2位は菅野の1585奪三振、3位は西の1484奪三振となっている。順位こそ異なるが、勝利数と同じ顔ぶれだ。
平成から令和に代わってまだ7年。今後も平成生まれの選手はプロ入りしてくるだろう。これから先、平成生まれによるランキングはどのように変わっていくのだろうか。
【一覧】平成生まれの選手の主な成績ランキング
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