広島の育成3年目・辻 大雅二松学舎大付)が急成長を遂げ、今季中の支配下昇格に向けてアピールを続けている。

 二松学舎大付時代には、3年時に春夏連続で甲子園に出場。平均球速は140キロ前後だったが、投球フォームがよく、将来性を評価され、育成3位指名で広島に入団した。

 高卒1年目は二軍で3試合の登板、2年目は13試合の登板で防御率5.84と目立つ数字を残せなかった。

 今年も3月の登板で複数失点を喫したが、それでも4月以降は11試合連続で無失点。昨年には平均球速140キロに満たなかったストレートが最速149キロまで伸び、コンスタントに140キロ後半を計測するようになった。ここまでイニング数を上回る三振を奪うなど、見違える投球を見せている。左のリリーフとして存在感を示しており、2025年中の支配下登録も視野に入る。

 広島の支配下登録人数は現在68人。残り2枠の狭き門になるが、今シーズン中の支配下昇格はあるのか、注目が集まる。

※成績は6月15日終了時点