今年度の交流戦を11位で終えた巨人。06年、15年と並んで過去最低順位に沈んだ。最終戦となった24日のロッテ戦も逆転負け。交流戦前に4つあった貯金も使い果たし、借金1でリーグ戦再開を迎えることとなった

 特に打線は交流戦打率.227で全体11位と苦しんだ。4番打者は岡本 和真内野手(智弁学園)が左肘靭帯損傷の影響で5月上旬から戦線を離れて以降、定着する選手が現れていない。

 岡本離脱後は主にトレイ・キャベッジ外野手が担った。交流戦途中からは丸 佳浩外野手(千葉経大付)が務め、17日の日本ハム戦から吉川 尚輝内野手(中京―中京学院大)が最後まで4番を任された。しかし、打線に繋がりを欠き、浮上のきっかけが掴めていない。24日のロッテ戦では、2点を追いかける9回に一死満塁と攻めたてたが、吉川が併殺打に打ち取られるなど、苦戦が続いている。

 チームとしては泉口 友汰内野手(大阪桐蔭青山学院大NTT西日本)、増田 陸内野手(明秀日立)ら、今季台頭した戦力が打線を牽引している。低調が続いていた坂本 勇人内野手(光星学院)が最終戦で今季一号を含む3安打、丸も4試合連続安打を記録するなどベテラン組も奮起しているだけに、4番不在の状態を解消し、状態を取り戻したいところだ。

 28日から再開されるリーグ戦では4番で誰を起用するか。阿部 慎之介監督の起用法に注目が集まる。