6月3日(火)からペナントレースの行方を大きく左右するセ・パ交流戦が開幕した。そのなかで注目したいのがパ・リーグの投手たちの打席だ。今年は6月6日(金)〜8日(日)、6月17日(火)〜22日(日)の9日間にわたってセ・リーグの本拠地球場でセ・パ交流戦が行われる。
パ・リーグにはDH制があるため、プロ入り後は打席に立つ機会が限られているが、アマチュア時代には強打者として知られていた投手も多い。 そこで、アマチュア時代に好打を見せていたパ・リーグの投手たちを紹介する。
まず名前を挙げなくてはならないのが、山﨑 福也(日大三/日本ハム)だろう。日大三高時代には、3年春の甲子園で1大会最多タイとなる13安打を放ったことで知られている。DH制のない東京六大学・明治大に進学後も打撃は健在だった。投手として20勝(10敗)、防御率2.20を記録する一方で、打率.264(125打数33安打)、1本塁打、12打点という好成績を残している。
プロ入り後も、打率.250(28打数7安打)と投手としては優秀な成績をマーク。昨年のセ・パ交流戦では「6番・投手」として出場し、初回に先制タイムリーを放った。今年はどんな起用法となるのか、楽しみだ。
同じ日本ハムの金村 尚真(岡山学芸館)も、高校時代は4番打者として活躍していた。昨年のセ・パ交流戦では2打数ノーヒットに終わったが、今年はプロ初安打への期待がかかる。
宮城 大弥(興南/オリックス)も、高校時代は強打者として知られていた。3年夏のU18ワールドカップでは、3試合で防御率1.04という安定した成績を残しながら、打者としても打率.375(8打数3安打)と存在感を見せた。プロ入り後は通算3安打。昨年のセ・パ交流戦期間中は負傷により登録を抹消され、打席に立てなかった。今年は2年ぶりのヒットを目指す。
今年ブレイクした山田 陽翔(近江/西武)も、高校時代に31本塁打を記録した強打者。甲子園でも2本のホームランを放っている。また、平良 海馬(八重山商工/西武)も高校通算本塁打数は不明ながら、公式戦で本塁打を放つなどの長打力を示していた。プロ入り後は、先発ローテーションに入った2023年に6打数ノーヒット。それ以外のシーズンでは打席に立っていない。両投手とも現在は中継ぎとして起用されており、打席に立つ機会は限られるが、巡ってきた際にはプロ初安打に期待がかかる。
絶対的な中継ぎとして活躍している松本 裕樹(盛岡大付/ソフトバンク)は4番ピッチャーとして2度の甲子園に出場。高校通算54本塁打を誇る強打者として活躍し、打者として推す声もあったほどだ。プロでは投手に専念したが、過去の交流戦で2安打を記録している。
6月1日に一軍デビューを果たした大野 稼頭央(ソフトバンク/大島)も、高校時代は打撃に定評があった。2年秋から、唯一の出場となった3年春の甲子園前までの公式戦では主に2番打者として起用され、打率.395(43打数17安打)という好成績を残している。本大会では安打は出なかったが、打撃面でも高い評価を受けていた。
田中 晴也(ロッテ/日本文理)も、3年夏の新潟大会で6試合に出場し、打率.308、1本塁打を記録。2度出場した甲子園では「3番・投手」として出場し、いずれの大会でもヒットを放った。プロ入り後は一軍での打席機会がない。しかし現在は先発ローテーション投手として起用されており、プロ初打席、そしてプロ初安打の可能性もある。
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