4球団競合の末、中日に入団した金丸 夢斗(神港橘‐関西大)が一軍デビュー戦から好投を続けるも、ここまで白星に恵まれていない。
デビュー戦となった5月5日のDeNA戦は6回2失点で敗戦投手に。同月16日の巨人戦は6回1失点、27日のヤクルト戦も6回1失点(自責0)と3試合連続でQSを記録しているが、援護率0.90とほとんど援護が得られず、プロ初勝利を手にすることができていない。
援護率とは、(降板する前に味方が取った得点)×9÷(降板するまでの攻撃回数)で算出され、その投手が9イニングを投げたら、何点の援護点があるかを示した数字である。
昨年の両リーグワースト(規定投球回到達者)の援護率は、広島・大瀬良 大地(長崎日大‐九州共立大)の1.75だった。規定投球回をクリアした選手では唯一の1点台となり、どんなに援護のない投手でも2点近くの援護率となる。
偶然にも、ドラフト目玉投手の1年目は無援護に苦しめられることが多い。昨年のルーキー・武内 夏暉(八幡南‐国学院大)は10勝を挙げ、新人王を獲得したが、パ・リーグ規定到達者の中でワーストの援護率2.62。16試合でQSを記録しており、援護があれば、さらに白星を積み重ねていたであろう。
4球団競合の末、西武に入団した隅田 知一郎(波佐見‐西日本工大)も1年目は援護率1.78と苦しみ、防御率3.75ながら、1勝10敗と大きく負け越した。
今年のゴールデンルーキー・金丸は次回登板で初勝利を掴むことができるか、打線の援護にも注目が集まる。
この記事へのコメント
読込中…
読込中…
まだメッセージがありません。
>> 続きを表示