オリックスは金銭トレードで中日・岩嵜 翔投手(市船橋)を獲得した。今季、岩嵜はオープン戦5試合で防御率0.00の好投を見せ、開幕一軍入りを果たすと、4月1日の巨人戦で1回無失点の好投で、1413日ぶりの勝利となった。

 今季は4試合で防御率2.08と好成績を収めており、与四球にいたっては0だった。自慢の剛速球は安定して150キロ〜155キロを計測しており、140キロ前半のフォーク、130キロ中盤のスライダーの切れ味も申し分ない。

 オリックスは今季、中継ぎ陣が壊滅的な状況だ。中継ぎとして活躍した吉田輝星投手(金足農)、宇田川 優希投手(八潮南)、小木田 敦也投手(角館)がトミー・ジョン手術で離脱。中継ぎ候補のルーキー・東山 玲士投手(丸亀)も5月にトミー・ジョン手術となった。

 4人の中継ぎ投手が今季全休が確定している中、セットアッパー・山﨑 颯一郎投手(敦賀気比)は今季11試合で防御率6.35と不調気味で、昨年50試合で防御率0.79の古田島 成龍投手(取手松陽)は防御率3.77、被打率.288と昨年より数字が悪化している。

 岩嵜は直近の二軍4試合では無失点投球を続けており、中日では最後の登板となった22日のソフトバンク戦では、1回無失点だった。常時150キロ台のストレートを投げ込んでおり、状態は良い。

 オリックスにとっては中継ぎの救世主となれるかもしれない。トレードをきっかけに飛躍を果たせるか注目だ。