23日、西武のセデーニョ内野手が打撃不振で二軍降格となった。今季はここまで16試合に出場し、打率.189と状態が上がらず。昨季はオリックスで15本塁打を記録した打棒は影を潜めている。

 代わりに右足首の捻挫から復帰を目指す渡部 聖弥外野手(広陵大阪商業大)の復帰が見込まれている。それでもチーム打率はリーグ4位タイの.230、得点はリーグ最少の50と苦しみ、起爆剤となる選手が待たれる状況だ。

 そんな中、二軍でアピールを続けているのが高卒5年目の仲三河 優太外野手(大阪桐蔭)だ。二軍で10試合12安打、本塁打4本と持ち前のパワーを発揮。23日に行われたDeNA戦(イースタン・リーグ)では逆方向となる左中間最深部へ豪快な一発を放った。

 仲三河は大阪桐蔭から20年にドラフト7位指名を受けた。入団後はプロの高い壁にぶつかり一軍出場なく高卒3年目に戦力外となった。同年オフに育成再契を結んだが、昨年も19試合で打率.156、2本と結果を残せずにいた。そんな彼がついに自慢の打撃で覚醒の兆しを見せている。

 チームは岸 潤一郎外野手(明徳義塾拓殖大(中退)―徳島インディゴソックス)が一軍登録からわずか一日で怪我を負い登録抹消。正遊撃手の源田 壮亮内野手(大分商―愛知学院大―トヨタ自動車)も大腿直筋損傷で離脱を余儀なくされた。野手の怪我人が続く中、好調を維持すれば支配下復帰もそう遠くなはないだろう。勢いに乗る高卒スラッガーの一軍初出場に期待がかかる。