17日、巨人・田中 将大投手(駒大苫小牧)が2回6失点を喫し、2軍調整となった。チームはエースの戸郷 翔征投手(聖心ウルスラ)も不振で2軍調整となり、先発陣は苦しい状況が続いている。
開幕前には戸郷、フォスター・グリフィンに加えてオープン戦で結果を残した石川 達也投手(横浜)、田中将が早々にローテーション入りが決まっていた。一方で井上 温大投手(前橋商)、山崎 伊織投手(明石商-東海大)の不調が続き、山崎にいたっては赤星 優志投手(日大鶴ケ丘―日本大)と最後までローテーションを争っていた。
しかし、開幕から戸郷が振るわず2軍降格。グリフィンも体調不良で調整が遅れたこともありローテ再編が余儀なくされた。石川は3戦連続で5回を投げ切ったが、今季から先発転向したばかりで長いイニングは計算できない。田中も来週の木曜日に登板日がなく、予定通りの抹消ではあるが、次回登板までに不安を払拭できるかは不透明だ。
一方で山崎は23イニング無失点と圧巻の投球が続いている。オープン戦では思うような投球が出来ていなかったが、既に3勝目を挙げて2年連続2桁勝利の実力を発揮している。また井上も3試合連続QS(クオリティースタート)を達成し、3戦目には7回無失点で連敗ストップに貢献した。昨年8勝を挙げ、左腕エースとしてさらなる飛躍が期待される中、ここまで順調な滑り出しを見せている。
18日からのヤクルト3連戦では赤星、石川が中5日で先発を任され、グリフィンが復帰すると報じられた。今月29日からは9連戦が控えており、先発陣の好不調は勝敗を大きく左右するだろう。戸郷の本調子になるまでローテーションを救う存在が現れるのか。