昨年Bクラスに終わった巨人は不振の坂本、岡本の豪打復活に注目
岡本 和真
2年ぶりのタイトルを狙える岡本和真
主砲の岡本 和真内野手(智辯学園出身)は、2年ぶりのタイトル奪還を目指す。
昨シーズンは、ヤクルト・村上 宗隆内野手(九州学院出身)に大きな差を見せつけられたが、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)ではベストナインを獲得してもおかしくない活躍を見せた。
その調子の良さを維持して、現在は打率3割台をキープしている。
目視の判断にはなるが、現状のプロ野球の球は飛ばない傾向にあり、多くの打者が苦しんでいる中で、期待できる成績を残している。
最終的には村上も、それなりの成績にすると思われるが、岡本はWBCでなにかをつかんだように見受けられる。
ただ、これまでのキャリアを振り返ると、フォームを含めて調子がいい状態から一気に下降する場面は多々見られた。
そのため、安定して中長期的に大きな波をなくした状態にできるかが鍵になっていくだろう。
坂本 勇人
年齢的に30台中盤に差し掛かる坂本勇人
岡本と同様にチームの主軸として活躍をしてきたのが坂本だ。
昨シーズンの坂本は、レギュラー定着後ワーストの成績を記録。特に打撃は、本塁打と打点が目に見える形で、キャリアワーストの結果に終わった。
また、昨シーズンの坂本はキャリアで最多となる3度の離脱があった。その内容は下記の通り。
①3月21日=練習中の負傷で「左内腹斜筋筋損傷」と診断
②4月30日阪神戦=守備の際の負傷で「右膝内側側副靱帯損傷」と診断
③7月6日ヤクルト戦=打席での負傷で「左内腹斜筋筋損傷」と診断
上記の通り、昨シーズンは度重なる離脱があった。離脱に関してはここ数年増えており、現在のように休み休みで起用していくことが増えていくだろう。
一昨年は東京五輪に選ばれており、今年もWBCに出場する可能性があったが、シーズンに集中するために辞退した。そのため、今シーズンは非常に強い気持ちで臨んでいるだろう。
また、故障以外にも、長丁場のシーズンを戦い抜くために、打撃フォームを改良しているのも見受けられる。
その結果、今シーズンは不調の時期が続いているが、フォームを見ていると試行錯誤しているように見受けられた。負担がかからないフォームを模索しているが、これが合うようになれば坂本の復活した姿は見れるだろう。
坂本の現時点での実績や打撃技術は申し分ないため、多少打てなくても、騒ぎ立てずにファンは坂本の復調を待ち望むことがいいだろう。
名手から打撃型の遊撃手たちのキャリアを見ても、昨シーズン83試合に留まり、35歳のシーズンを迎える坂本にとっては、大きな山場になることは間違いない。
ただ、ファンからすると1年でも長く「遊撃手・坂本 勇人」としてプレーする姿を見たいというのが本音だ。
勝負の年となる2023年シーズンで、誰もが憧れる坂本が復活劇を見せ、3年ぶりのV奪回に貢献する姿を期待していきたい。
(記事=ゴジキ)