
中央大時代の牧 秀悟、杉本 裕太郎
DeNA・牧 秀悟内野手(松本第一出身)はルーキーイヤーからトップクラスの活躍をしている。開幕時は3番・一塁として出場。前半戦だけで81試合に出場し、打率.277、12本塁打、38打点の活躍を見せた。
さらに8月25日の阪神タイガース戦では令和初のサイクル安打を達成。最終的には、10月26日のヤクルト戦では長嶋 茂雄の持つセ・リーグ新人最多二塁打記録を塗り替えたほか、前の試合から5打席連続二塁打で連続打席二塁打のNPB新記録を樹立した。シーズンを通した成績も、打率.314、22本塁打、71打点の文句なしの成績を記録するなど、他のシーズンであれば新人王になってもおかしくなかっただろう。
昨シーズンも開幕時からチームの中心選手として活躍。打率.291、24本塁打、87打点の成績を残した。2年連続の20本塁打は球団史上初だった。WBCの代表としても期待される中、強化試合ではホームランを放つなどの活躍を見せた。
守備に関しては本職の二塁手ではなく、一塁手として出場させていきたい。なぜなら、二塁手としての守備力は正直日本代表としては厳しいからだ。シーズンを戦う上での考え方なら、牧を二塁にするプランもよかったが、短期決戦はいかにミスをしないかも大事だ。
打撃に関しては問題ない状態だったことから、実績組の楽天・浅村 栄斗内野手(大阪桐蔭出身)との代表争いになっていくだろう。日本代表にはエンゼルス・大谷 翔平投手(花巻東出身)やヤクルト・村上 宗隆内野手(九州学院出身)など、いい左打者が多いため、その中で右打者として強くたたける役割となっていくだろう。
次にオリックス・杉本 裕太郎外野手(徳島商出身)だ。21年、遅咲きのブレークをした右の大砲は、ホームラン王を獲得。さらにクライマックスシリーズでも活躍を見せてMVPに。優勝に大きく貢献した。
22年シーズンはジンクスのように前半戦は苦しんだ。交流戦から調子を上げていき、全18試合に先発出場したうち15試合で安打を放ち、そのうち9試合でマルチ安打を放った。交流戦終了後はまたも不調にはなるが、6月を通しては全21試合への先発出場でリーグ1位タイの15打点、2位タイの5本塁打、2位の長打率.538を記録。交流戦での活躍や5本の殊勲打でチームの月間勝ち越しに貢献したことも評価され、2度目となる月間MVPになった。
クライマックスシリーズでは打率.385、1本塁打、5打点の活躍で、日本シリーズ進出に貢献。日本シリーズでは3度の決勝打を放ち、MVPに輝いた。
23年は吉田 正尚外野手(敦賀気比出身)が移籍することもあり、シーズンを通した活躍が期待される。
(記事:ゴジキ)