2013年、侍ジャパンが発足されて8年。トップチームだけではなく各カテゴリーも注目を浴びている。特にU-15代表選手は、多くの選手が強豪校へ入学しており、その注目度はトップクラス。今回は松山開催で3試合連続コールド勝ちを収め、アジア制覇を果たした19年のU-15代表について迫っていきたい。

海老根優大(大阪桐蔭)、福原聖矢(東海大菅生)
海老根はU-15代表では4番打者として活躍し、ホームランも放った大型スラッガーだ。大阪桐蔭に進学し、台頭するのは2年秋から。主に4番を打ち、神宮大会ではホームランを放ち、さらに抜群の強肩を披露している。世代を代表するスラッガーとして結果を残し続けることができるか。
智辯学園の酒井は主将となり、経験が少ない選手たちを引っ張る立場となった。新チームでは主軸をうち、攻守でチームを牽引している。打者としても打球速度があり、守備においても視野の広さを感じる。
中学時代、投手として活躍した尾崎は九州国際大付では遊撃手に転向した。もともと投手ということもあって、送球は鋭く、打撃もしぶとさがある。
岡西は、2年生から智辯和歌山の主軸打者として活躍。見事に甲子園優勝を経験した。
渡部も正捕手として活躍し、甲子園では攻守で力を発揮し、優勝を経験した。春連続出場を狙った秋季大会では県準決勝で敗退。最後の夏へ向けて、レベルアップを目指している。
福原は2年連続でU-15代表入り。中学時代から走攻守でセンスが揃ったプレーヤーで、東海大菅生に入学すると、1年夏から公式戦に出場し、都大会・西東京併せて計3回優勝を経験した。甲子園に2度出場し、抜群の強肩と俊足、打撃技術を発揮するう逸材として評価を上げている。

マーガード 真偉輝 キアン(星稜)、玉城陽希(横浜)
当時、日本代表では主軸打者を任された井坪は1年秋に4番を任されるなど期待が大きい打者だった。その後は上級生の台頭もあり、ベンチ外となったが、2年秋は投手、主軸打者という立場で牽引し、早稲田実業戦では本塁打を放ち、徐々にポテンシャルの高さを発揮しつつある。
西田は2年秋から登板機会が増えた。長身で左スリークォーター気味から繰り出す常時130キロ前半のストレートと、曲がりが鋭いスライダーで翻弄する技巧派左腕。来春以降は重要な場面で活躍できることを期待したい。
壽田(すだ)は1年秋から主軸となり、この秋は4番に座り、早稲田実業内ではチームトップクラスの本塁打を記録。西東京を代表するスラッガーだ。日大三に進んだ浅倉は新チームから4番に座り、國學院久我山戦で本塁打を放ち、パワーを発揮している。
横浜に進んだ玉城は主軸打者としてこの夏の甲子園に出場。高い打撃技術で安打を量産する。慶應義塾に進んだ宮原も強烈な打球を飛ばすスラッガーとしてチームを牽引。来年の神奈川を代表する強打者だ。浦和学院に進んだ大勝はまだ出場機会は少ないが、冬の練習では、Aチームの練習に加わり、ベンチ入りを狙っている。
マーガードは恵まれた体格から投げ込む140キロ前後の快速球を武器に、北信越大会準優勝に大きく貢献した。近大附に進んだ前田は速球派右腕として存在感を示し、来年の大阪大会では注目を浴びる存在となりそうだ。田上も1年夏から主力投手として活躍する142キロ右腕だ。
(記事:河嶋 宗一)