高校生No.1右腕・山田陽翔、本格派、技巧派揃いのU-18代表投手陣8名を徹底紹介!
川原 嗣貴、山田 陽翔、古川 翼
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9月9日、米フロリダで開幕する「第30回 WBSC U-18ベースボールワールドカップ」に出場するU-18代表20名(全員3年生)が決まったが、今回は投手について紹介していきたい。
【投手】7名
古川 翼(仙台育英)☆
森本 哲星(市立船橋)☆
山田 陽翔 (近江)
川原 嗣貴(大阪桐蔭)
香西 一希(九州国際大付)☆
宮原 明弥(長崎海星)
生盛 亜勇太(興南)
(☆は左投手)
右の本格派、左の本格派、技巧派が勢揃いだ。
古川 翼は左スリークォーターから140キロ前半の速球と、切れのあるスライダーを投げ、コーナーワークを存分に生かした投球術が光る。森本 哲星は、縦回転を生かした投球フォームから繰り出す140キロ前半の速球と、縦に鋭く落ちるスライダーを武器に、多くの三振を量産する。ドラフト的にはボーダーラインの投手で、今後の壮行試合、世界大会での投球内容は、ドラフト評価につながる可能性は高い。
山田 陽翔は今年の投手陣の柱。先発はもちろんのこと、クローザー役としても活躍が期待できそうだ。本番までいろいろ試しながら、適性を決めてほしい。川原 嗣貴は先発で生きるタイプ。好調時は145キロ前後の速球と、スライダー、フォーク、カットボールで圧倒する。このメンバーの中ではエース格として期待できそうだ。
香西 一希は技巧派左腕で、ほぼ120キロ後半の速球と変化球の緩急で抑える。140キロ台の投手が多いこの投手陣では貴重な存在。海外の打者は対応力が非常に高く、どの場面で起用するかをしっかりと見極めていきたい。
宮原 明弥は、この夏ブレークした147キロ右腕。常時140キロ前半の速球はもちろん、スライダー、カットボールで翻弄するスライダー投手。威力もあるので、国際舞台で強みを発揮する投手だと考えている。
生盛 亜勇太は真っ向から打者に向かうダイナミックなフォームが特徴。140キロ中盤〜後半の速球には、角度があり、鋭く曲がる変化球を武器とする。先発でも、リリーフでもいけるだろう。
野手登録であるが、仲井 慎内野手(下関国際)も入っている。仙台育英の須江監督が「野手とは思えない球質の良さがある」と評したように、力強い腕の振りから繰り出される140キロ中盤の快速球には伸びがあり、見ていて惚れ惚れする。短いイニングなら打ち崩されにくく、ショートリリーフとしては最適だ。
今大会から7イニング制が採用されることになった。今回の投手メンバーは先発、中継ぎもこなせるタイプが多く、波が少なく、投げてみないと分からない投手はいない。ただ、相手国のタイプに応じて、どの投手が良いかというのは考える必要はある。
本番を迎えるまでの壮行試合や、強化試合、予選リーグでも手探りな中で投手を起用していくことが考えられる。予選を勝ち抜いてからのスーパーラウンドまでには、最適な投手起用、役割を見つけることを期待したい。
(文=河嶋 宗一)