目次

[1]大阪桐蔭の凄さは役割が明確であること
[2]大阪桐蔭の敗戦パターンから対抗できる8チームは?
[3]複数の好投手を擁する下関国際、愛工大名電、興南も怖い存在

複数の好投手を擁する下関国際、愛工大名電、興南も怖い存在



山田陽翔(近江)、有馬伽久(愛工大名電)

下関国際

 下関国際は、147キロを誇る大型左腕・古賀 康誠投手(3年)、最速146キロを誇る仲井 慎投手を擁し、その実力は全国レベル。打線も強力で、攻撃力が高く、18年以来のベスト8躍進も十分にあり得る。

星稜

 今センバツベスト8の星稜は、マーガード 真偉輝 キアン投手(3年)、140キロ中盤の速球を投げ込む武内 涼太投手(2年)を中心に、投手力は充実していて、打線も巧打者揃い。上位下位切れ目ない打線が特徴だ。投打が絡んでいけば、十分に上位進出も狙える。

興南

 興南生盛 亜勇太投手(3年)の復活が大きい。最速147キロの速球は角度があり、変化球の精度もよく、4年ぶり出場の原動力となっている。2年生左腕の平山航太投手、140キロを超える安座間 竜玖投手(3年)と投手陣の層が厚い。

 さらに、盛島 稜大捕手(3年)や、主将の禰覇 盛太郎外野手(3年)を中心とした打線も破壊力があり、走塁技術も高い選手が多く、攻撃力の高さは全国レベル。興南らしい緻密な野球を展開している。

愛工大名電

 147キロ左腕・有馬 伽久投手(3年)は威力抜群の直球を投げ込み、打力も高い。さらに本格派右腕の山田 空暉投手(3年)、中日のクローザーで活躍した岩瀬仁紀氏(野球評論家)を父に持つ岩瀬 法樹投手(3年)と、投手陣の顔ぶれが豊富だ。打線も伊藤 基佑内野手(3年)、市橋 昂士内野手(3年)の二遊間コンビもハイレベル。激戦区の愛知を勝ち抜いた実力は本物といっていい。

 例外パターンとして、山田 陽翔投手(3年)がいることで、近江を挙げたい。149キロまで伸びた速球の威力は抜群で、変化球の切れ味も増してきて、滋賀大会の伊吹戦では6回9奪三振、無失点の投球を見せた。メンタルの強さが他の投手と段違いで、大阪桐蔭相手でも1人で投げ勝ってしまうのでは?と思わせるほどの引き出しを持った投手ではないだろうか。山田以外にも、星野 世那投手(3年)の成長が著しく、継投もセンバツ時に比べて確立されてきた。攻撃力、守備力ともに進歩が見える点についても楽しみだ。大黒柱がいるので、戦い方が安定している。昨夏はベスト4、センバツでは準優勝とステップアップしており、十分に優勝を狙えるチームではないか。

 後編では、組み合わせ次第でベスト8以上を狙える学校について紹介したい。

(文=河嶋 宗一