東海大相模vs近江、明石商vs花咲徳栄と豪華カード続出の大会6日目4試合の見所!!
11日は2回戦4試合が開催される。この日は準々決勝みたいなカードばかり。そんな4試合の見どころを紹介したい。
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第101回全国高等学校野球選手権大会
井上恵輔(東海大相模) 有馬諒(近江)
苦戦を制しながら福岡王者となった筑陽学園。9連覇の作新学院との対決は注目だ。筑陽学園は大型右腕・西舘 昂汰は140キロ前後の速球、切れのあるカットボールを駆使する。打線は勝負強い強打の二塁手・江原佑哉、今日が磨きがかかった捕手・進藤勇也、強打の福岡大真と経験者が中心となって打ち崩す。
対する作新学院は右の本格派・林勇成、夏にかけて打撃面で成長が見える右の巧打者・石井巧、好投手に対して高い対応力を持つ横山陽樹が中心。5試合で53得点を奪っている得点力も侮れない。
お互いの打撃力、投手力を考えると、5点~7点勝負となりそうだ。
注目の対決となった。東海大相模の井上恵輔捕手は「バッテリーラインがしっかりしているチームは本当に強い。甲子園に出てくるチームはどこも強いので」と警戒する。また近江の有馬諒主将は「本当に強いチーム。挑戦者の気持ちでぶつかっていく」と意気込みを語ったが、ポイントは序盤。
鍵を握るのは東海大相模の1番・鵜沼魁斗。ミート力、一発を打つ長打力もあり、先頭打者本塁打をたびたび記録する。近江のエース・林優樹は序盤からの長打を気を付けたいところ。浮いた球をパンチショットされるのが一番怖い。そうさせない状況にしたい。遠藤成、西川 僚祐、山村 崇嘉などスラッガーがいるが、東海大相模は鵜沼を乗せると、二倍、三倍も活気づくので、まずは抑え、走者を背負っても、しぶとく打たせ、最少失点で切り抜けていきたい。
また東海大相模の井上主将は近江の打線も警戒していた。1番・土田龍空、住谷 湧也、有馬が中心とした打線はこれまでの公式戦を振り返っても好投手たちを攻略しており、東海大相模の投手陣も130キロ台を超える投手は多いが、絶対に打てない投手ではない。
東海大相模は打撃戦でも守りあいでも勝てるが、近江がロースコアで勝ち抜くイメージは沸かない。近江は打撃戦に持ち込むしかないだろう。
[page_break:中京学院大中京(岐阜)vs北照(南北海道)/明石商(兵庫)vs花咲徳栄(埼玉)]
韮澤 雄也(花咲徳栄) 中森俊介(明石商)
注目校と比べると知名度は低いが、タレント揃いなのが中京学院中京。高校日本代表候補の強肩捕手・藤田健斗、技巧派左腕・不後祐将、186センチの剛腕・元謙太、193センチの剛腕・赤塚健利、打率.632の小田康一郎と好打者が揃う。主将で捕手の藤田が高校日本代表の合宿で参加した経験を選手たちに伝えながら、精神面のレベルアップをしてきた。打ち合いになっても制することができる。岐阜大会で見せてきた能力の高さを甲子園でも発揮できるか。
北照は右サイドの桃枝丈は南北海道大会で防御率1.05と抜群の安定感を発揮する右サイド。長打力ある選手は少ないが、決勝戦では延長14回を勝ち抜いて勝利したように、粘り強いチームカラーが身上。
選手のタレント度でいえば、中京学院大中京が上回っているが、北照は準決勝で駒大苫小牧を破った実力校。好投手を攻略する実力は持っており、3点~5点勝負となるのではないだろうか。
2回戦屈指の好カード。明石商はエースの中森俊介は今大会屈指の好投手。最速149キロの速球、切れのあるスライダー、スプリット。ギアが入ってからの投球は簡単に攻略できない凄みがある。また中森の持ち味を引き出す正捕手・水上桂のリードも見逃せない。打線は、水上、勝負強い重宮涼、2年生スラッガー・来田涼斗、長打力のある安藤碧の経験者は怖い存在。守備力も高く、土壇場でも逆転できる接戦の強さが魅力だ。
花咲徳栄は出場校トップクラスの強力打線が魅力。バットコントロールが優れた池田 悠真、高校通算30本塁打の強打の2番・橋本 吏功、高校通算15本塁打のプロ注目の遊撃手・韮澤 雄也。高校通算31本塁打の2年生4番・井上 朋也と野手のタレント度は傑出している。140キロを超える好投手も攻略できる打力、攻撃力は脅威。
投手力では、明石商、攻撃力では花咲徳栄、守備力は互角というところ。明石商は中森が完璧な投球をすれば、守り勝ちができるだろう。花咲徳栄は今年の投手陣で守り勝ちは難しいだけに打撃戦に持ち込んでいきたい。
花咲徳栄、明石商の攻撃力を考えると、4点~8点勝負。それぐらい終盤まで荒れそうな展開になりそうだ。
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