第71回春季関東高等学校野球茨城県大会の組み合わせ抽選が19日行われた。県大会は4地区から地区予選を勝ち抜いた8チームずつ32チームと昨秋県大会の4強を合わせて36チームで行われる。
昨秋県大会の結果に基づき、優勝の常総学院が第1シード、準優勝の藤代が第2シード、常総学院に敗れた水城が第3シード、藤代に敗れた石岡一が第4シードとなった。
常総学院は好投手ぞろいの激戦区へ!

強打の常総学院4番・菊田拡和
常総学院ゾーンは公立の好投手が集まった。佐和vs土浦三や東洋大牛久vsつくば秀英が初戦の注目カード。
常総学院は投手の布陣が昨秋とは異なりそうだ。右腕の岡田 幹太は調子が上がっていない。速球派右腕の菊地 竜雅は11月から右肩痛で出遅れていたが、先日行われた練習試合では木更津総合を6回無失点に抑えた。秋に比べ腕が少し下がっておりカーブの曲がりが早くなっているのがどう影響するか。
右腕の和田 流希哉は130キロ台のストレートと鋭く曲がるスライダーで打たせて取る。左腕の中妻 翔はテンポよく両サイドに散らすコントロールが抜群だ。
打撃陣は県内で随一のメンバーがそろう。4番の菊田 拡和はプロ注目の長距離打者だ。先日の練習試合で木更津総合のプロ注目右腕・根本 太一から左中間に特大アーチをかけて高校通算39本とした。中妻 翔は右打者が並ぶチームの中で希少な左打ち。センター方向中心にきれいにはじき返す打力がありながら、俊足を生かしたセーフティバントで突破口を開くこともできる。菊地 壮太は強肩強打の捕手。秋の県大会決勝では5打数5安打5打点の大活躍を見せた。
佐和の右腕・黒田 晃大(2年)は長身で手足が長くキレのあるストレートを放る。秋の地区予選では四球が多くコントロールに苦しんだが、県大会では2試合を投げて1失点と好投した。まだまだ伸びしろを感じさせるので今後は逐一チェックしておきたい。
土浦日大は春に敢行した鹿児島遠征で右腕・中川 竜哉(2年)が好投を続け自信を深めている。エースの荒井 勇人は左サイドから横滑りするスライダーが武器で左打者には打つのが困難だ。しかし地区予選では土浦一の右打者から被弾していることから、右打者は攻略の糸口をつかめるかもしれない。
東洋大牛久は140キロ左腕の石上祐介を擁する。まだ荒削りだがスライダーが高低にぶれなければ上位進出を狙える素材だ。
つくば秀英にも140キロ右腕の吉田 青矢がいるのでこの二人の投げ合いは是非見ておきたい。反対側の山から打倒・常総学院を虎視眈々と狙うのが秋の県大会初戦で常総学院に敗れた日立一だ。エースの二瓶真斗(2年)は右サイドからキレのあるスライダーを中心に組み立てる。ストレートはほとんど投げない。