第853回 「フリー抽選」の春・高知王座決定戦!春季高知県大会を徹底解剖!2019年03月20日

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【目次】
[1]夏の高知大会への流れを決める「春の高知県王座決定戦」/強豪同士で雌雄を決するか?
[2]初戦で高知中央vs明徳義塾の「因縁対決」

 3月21日(木・祝)に高知県高知市の高知市営野球場と高知県立春野運動公園で開幕。30校25チーム(連合チームは高知海洋・高知丸の内・室戸連合と須崎・須崎工連合と清水・宿毛・幡多農連合の3チーム)が参加し、3月30日(土)に<雨天順延>高知市営野球場で行われる決勝戦まで計24試合が開催される「第72回春季四国地区高等学校野球大会高知県予選」。

 今回は3月10日(日)にフリー抽選で行われた組み合わせ抽選会の結果を反映し、7月開催予定の第101回全国高等学校野球選手権高知大会への流れを含め、大会を展望していきたい。

夏の高知大会への流れを決める「春の高知県王座決定戦」



補欠校で終わってしまった高知商

 高知商明徳義塾が補欠1・2位校に留まり、四国4県で唯一センバツを逃した高知県勢。今大会は県勢春の王者を決すると同時に、5月25日(土)~27日(月)<雨天時は日程打ち切り>で行われる「2019年高知県高等学校体育大会野球の部」終了後、秋・春の県大会・四国大会を加えた総ポイントによって正式決定となる第101回全国高等学校野球選手権高知大会のシード4校決定にも大きな影響を与える大会である。

 また、決勝進出校は5月3日(金・祝)から3日間、愛媛県松山市の坊っちゃんスタジアムで行われる「第72回春季四国地区高等学校野球大会」に出場。センバツ出場校の高松商(香川)、松山聖陵(愛媛)、富岡西(徳島)も出場が決まっている同大会で、新入生を含めた戦力をテストできる効果は、昨夏、甲子園で山梨学院(山梨)、慶應義塾(神奈川)を撃破した高知商が証明している。

 では、今大会特有の完全フリー抽選で行われた組み合わせ抽選会の結果を踏まえ、ブロック別に開幕直前の情勢を展望していこう。

強豪同士で雌雄を決するか?



昨秋の準優勝校・高知

<伊野商~土佐ゾーン>
 昨秋県大会準優勝の高知と同大会ベスト4の土佐が同じゾーンに入った。高知は四国選抜オーストラリア遠征で打棒を発揮した西村 唯人(3年・三塁手・右投左打・171センチ73キロ・高知中出身)を筆頭に投打ともに選手層は厚く、土佐も四国選抜オーストラリア遠征を経験した横田 啓悟(3年・投手・右投右打・176センチ87キロ・高知大教育学部付属中出身)を投打の柱に頂点をうかがう布陣。

 高知には曲者の伊野商高知追手前らが控え、土佐の初戦も昨秋県大会初戦で岡豊に0対1の高知西と同大会では単独チームで1勝ずつをあげている須崎・須崎工連合の勝者と簡単な戦いにはなりそうにないが、準々決勝でもし両者が対戦すれば激戦は必至である。


<宿毛工~中村ゾーン>
 最もベスト4の行方が見えないブロック。昨秋県大会優勝の高知商ばかりでなく、同大会8強の岡豊土佐が同居。さらに残る中村宿毛工高知南もいずれも実力者だ。

 昨秋、赤澤 将宗(2年・右投右打・175センチ67キロ・高知市立春野中)、真城 翔大(3年・右投左打・175センチ71キロ・四万十市立中村中)の継投策で勝ち進んだ高知商は11月の学校対抗戦でサイドハンドの西村 和真(2年・右投右打・179センチ70キロ・土佐市立戸波中出身)が台頭。

 西村 貫輔(三塁手・右投右打・165センチ68キロ・南国ヤングマリナーズ出身)、上田 周弥(遊撃手・右投右打・178センチ68キロ・高知市立愛宕中出身)など下級生の多い打線の精神的支柱としても期待が大きい。

 岡豊は四国選抜オーストラリア遠征で8回17奪三振の植田 ジゲン(3年・右投右打・171センチ67キロ・須崎市立浦ノ内中出身)の右腕に期待がかかる。個々のポテンシャルも高く、長らくの課題である「持続性」さえ解消し、土佐塾が待ち受ける2回戦を突破しベスト4への道筋を切り開くことも十分可能である。

 そしてもう1校注目すべきは中村。昨年11月に1977年センバツ決勝戦の再現として行われた「土佐の小京都550年記念祭記念事業」として行われた招待試合では箕島(和歌山)に4対5と接戦を演じており、かつ初戦は高知商高知南の試合を待ち受けるメリットもある。2017年センバツを率いた横山 真哉監督が、いかなる作戦を練るかも注目したい。

【次のページ】 初戦で高知中央vs明徳義塾の「因縁対決」

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プロフィール

寺下友徳
寺下 友徳
  • 生年月日:1971年12月17日
  • 出身地:福井県生まれの東京都東村山市育ち
  • ■ 経歴
    國學院大學久我山高→亜細亜大。
    幼稚園、小学校では身長順で並ぶと常に一番後ろ。ただし、自他共に認める運動音痴から小学校入学時、早々に競技生活を断念。その後は大好きなスポーツに側面から関わることを志し、大学では応援指導部で4年間研鑽を積む。亜細亜大卒業後はファーストフード販売業に始まり、ビルメンテナンス営業からフリーターへと波乱万丈の人生を送っていたが、04年10月にサッカーを通じて知り合った編集者からのアドバイスをきっかけに晴れてフリーライター業に転進。07年2月からは埼玉県所沢市から愛媛県松山市へと居を移し、現在は四国地域を中心としたスポーツを追いかける日々を過ごす。
  • ■ 小学校2年時に福岡からやってきた西武ライオンズが野球と出会うきっかけ。小・中学校時代では暇さえあれば足を運んでいた西武球場で、高校では夏の西東京予選の応援で、そして大学では部活のフィールドだった神宮球場で様々な野球を体感。その経験が取材や原稿作成の際に「原体験」となって活きていることを今になってつくづく感じている。
  • ■ 執筆実績
    web上では『ベースボールドットコム』(高校野球ドットコム、社会人野球ドットコム、独立リーグドットコム)、書籍では『ホームラン』、『野球太郎』(いずれも廣済堂出版)、『週刊ベースボール』(ベースボール・マガジン社)など。『甲子園だけが高校野球ではない2』(監修・岩崎夏海、廣済堂出版)でも6話分の取材・文を担当した。

    さらに野球以外でもサッカーでは、デイリースポーツ四国3県(香川・高知・愛媛)版・毎週木曜不定期連載中の『スポーツライター寺下友徳・愛媛一丸奮闘記』をはじめ、「週刊サッカーダイジェスト」(日本スポーツ企画社)、『サッカー批評』、web『スポーツナビ』など多数媒体での執筆実績あり。また、愛媛県を熱くするスポーツ雑誌『EPS(ehime photo sports)』でも取材協力を行っている。
  • ■ ブログ:『寺下友徳の「四国の国からこんにちは」』■twitterアカウント@t_terashita
    ■facebook: http://www.facebook.com/tomonori.terashita
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