第824回 出でよ!「4強+3」に続く勢力 秋季高知県大会総括2018年12月09日

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【目次】
[1]高知県高校野球「潮目の時期」へ
[2]岡豊、高知中央、高知工に続く勢力は?

 優勝・高知商(13年ぶり26度目の優勝)、準優勝・高知、3位・明徳義塾、4位・土佐の順位で終了した「第71回秋季四国地区高等学校野球大会高知県予選」。ベスト4には新人戦と同じ4チームが名を連ね、これに続く第2グループが準々決勝で土佐に1点差で敗れた高知工、高知にサヨナラ負けを喫した岡豊高知商を最後まで苦しめた高知中央。その他が第3グループという構図が大きく浮かび上がることになった。

 では、2019年に構図の変化はあるのか?そして夏の高知大会でどこが先頭に躍り出るのか?今回は「四国発」で報道した「高知県高校野球学校対抗戦」から見えた有力校の近未来像も交えつつ「高知県高校野球の2018年秋」を総括していく。

高知県高校野球「潮目の時期」へ



真城 翔大(高知商)

 暖流の日本海流(黒潮)が流れ込み、豊かな海産物に恵まれる土地・高知県。ただ、高知県の高校野球は明らかに「潮目」の時期を迎えている。

 夏の高知大会で高知商明徳義塾の9連覇を阻み、この秋も準決勝で高知が県新人大会を制し復活を印象付けた明徳義塾に勝利。昨秋まで明徳義塾が独走状態にあった4強の勢力図は、もはや横一線に近くなっていることは間違いない。

 とはいえ、現状で最終的な決め手は4強ともにない。高知商は打線に強みを持つものの、真城 翔大(2年)・赤沢 将宗(1年)両右腕の球速アップと2人に続く投手陣の整備が急務。「秋はストライクが入らなかった」(梶原 大輔部長)から一転、高知県高校野球学校対抗戦では2試合で1完封・17回3分の2を投げ防御率0.00の右サイド・西村 和真(2年)や、秋は主に右翼手も新人戦では登板している左腕・山田 京介(2年)らの台頭が待たれる。

 森木 大智(高知中3年)の内部進学を控える高知は、「多くのポジションをできるようにしたい」と話す森木が、二刀流を投打両面で負担なくできる環境を整えることが必定だろう。夏までは課題が多かった打線には芯ができつつあるだけに、四国大会で最速135キロ前後を連発し将来性を感じさせた右腕・安岡 拳児(1年)や、メデシンボール投げや三段跳び、レッドコードトレーニングを見ても抜群のバランス能力が光る左腕・北山 康生(2年)の成長度合いが、大きなウエイトを占めそうだ。



森木 大智(高知中)

 明徳義塾は「高知県高校野球学校対抗戦」で能力値の一端を示した選手たちと秋のレギュラー選手たちとのポジション争いが復活のかぎ。「コツコツと努力している」(馬淵 史郎監督)左腕・服部 遼馬(2年)に続く投手を作り、春以降は複数投手制を確立したいところである。

 そしてこの3チームからは少し離された形で追う土佐はエースで主軸の横田 啓悟(2年)や1年夏からのレギュラー・松谷 大輝(1年)など3校に負けない素材はいるだけに、「全力疾走」に代表される効率化・スピードアップの徹底で上昇速度を高めたい。

 高知商も秋季四国大会準決勝で高松商に4対10で敗れ、高知県勢のセンバツ出場は厳しい状況。となれば条件は同じ。4強に限らず夏までの中長期的な視点に立った時間設定、選手・チーム育成プログラムを完遂できたものが、最後に笑うことになるはずだ。

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四国発
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高知商 【高校別データ】
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プロフィール

寺下友徳
寺下 友徳
  • 生年月日:1971年12月17日
  • 出身地:福井県生まれの東京都東村山市育ち
  • ■ 経歴
    國學院大學久我山高→亜細亜大。
    幼稚園、小学校では身長順で並ぶと常に一番後ろ。ただし、自他共に認める運動音痴から小学校入学時、早々に競技生活を断念。その後は大好きなスポーツに側面から関わることを志し、大学では応援指導部で4年間研鑽を積む。亜細亜大卒業後はファーストフード販売業に始まり、ビルメンテナンス営業からフリーターへと波乱万丈の人生を送っていたが、04年10月にサッカーを通じて知り合った編集者からのアドバイスをきっかけに晴れてフリーライター業に転進。07年2月からは埼玉県所沢市から愛媛県松山市へと居を移し、現在は四国地域を中心としたスポーツを追いかける日々を過ごす。
  • ■ 小学校2年時に福岡からやってきた西武ライオンズが野球と出会うきっかけ。小・中学校時代では暇さえあれば足を運んでいた西武球場で、高校では夏の西東京予選の応援で、そして大学では部活のフィールドだった神宮球場で様々な野球を体感。その経験が取材や原稿作成の際に「原体験」となって活きていることを今になってつくづく感じている。
  • ■ 執筆実績
    web上では『ベースボールドットコム』(高校野球ドットコム、社会人野球ドットコム、独立リーグドットコム)、書籍では『ホームラン』、『野球太郎』(いずれも廣済堂出版)、『週刊ベースボール』(ベースボール・マガジン社)など。『甲子園だけが高校野球ではない2』(監修・岩崎夏海、廣済堂出版)でも6話分の取材・文を担当した。

    さらに野球以外でもサッカーでは、デイリースポーツ四国3県(香川・高知・愛媛)版・毎週木曜不定期連載中の『スポーツライター寺下友徳・愛媛一丸奮闘記』をはじめ、「週刊サッカーダイジェスト」(日本スポーツ企画社)、『サッカー批評』、web『スポーツナビ』など多数媒体での執筆実績あり。また、愛媛県を熱くするスポーツ雑誌『EPS(ehime photo sports)』でも取材協力を行っている。
  • ■ ブログ:『寺下友徳の「四国の国からこんにちは」』■twitterアカウント@t_terashita
    ■facebook: http://www.facebook.com/tomonori.terashita
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