履正社高等学校

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第46回 履正社高等学校(大阪)2011年10月24日

【目次】
1.監督・岡田龍生の思い
2.トップの位置と方向性がポイント
3.後ろ手の使い方を伝授!

トップの位置と方向性がポイント

"インサイドから後ろ手を押し込まないと、力負けする"

「練習の一番最初にやるのはノックからですし、打線は水ものというのは変わらず思っています。ただ、指導していくうちに、やっぱり、打たな勝たれへんなと。バッティングだけやってれば良いという考えは持っていないですけど、グラウンドも使えるようになった分、バッティングに時間を割くことができるようになったのはあると思います」

 その成果は茨木のグラウンドに来てから現在まで4度の甲子園出場が如実に表していると言えるだろう。今も、守備やバントに岡田監督の要求は細かいが、以前とは違う打撃力が積み重なった履正社は、新しい時を迎えているのである。 

 岡田監督がバッティングを見る上で、ポイントに挙げる3つの要素があるという。

「トップの位置、方向性、後ろ手の押し込みです。言えばね、今の子ってね、ピッチングマシンで打ってる弊害で、ピッチャーとバッターは直線で対戦しているはずなのに、ピッチャーがショートの位置にあるような打ち方をしているんですよね。昔からセンター返しが基本っていうんですけど、方向性を投手の方に向けていくと率が高くなってくる。センター方向に強い打球を打って行くためには後ろ手の押し込む力も必要になってくる。バッティングは前の手でリードしなくちゃいけないっていいますけど、インサイドから後ろ手を押し込まないと、力負けするし、打球は飛ばないんです。」

「プロに行った選手たちがそうなんですけど、彼らが1、2年生のころ、土井健大(巨人)だと左方向、T-岡田だと右方向、山田(ヤクルト)でも左方向の打球が多かったんですけど、3年生になってくると、逆方向にホームランを打てるようになってくる。そこが僕の中では成長の目安にしているんです。それが出来て、プロに行けるのかな、と。トップの位置、それにつながってくる下半身の割れ、方向性、後ろの手の押し。これは言いますね」。

"構えは100人いたら、100人違っていてもいい"

 さらに、掘り下げてみよう。

 まず、トップの位置は一定であるべきという岡田監督の持論はどうなのか。

「構えは100人いたら、100人違っていてもいいと思います。でも、トップの位置は一緒だと選手に言っているんですね。トップの位置というのは、『いつでもいらっしゃい、いつでもバットを出せますよ』って状態のこと。ウチは準備のことをよくいうのですが、野球は準備・予約のできるスポーツ。トップを作るというのは準備するということなんです。いつでも打てますよっていう準備の段階なので、トップをいかに作るかは重要なことではないでしょうか」

 トップを作れば、当然、踏み出す前足との距離感も重要である。トップを作ったとしても、体重移動と同時に、距離が縮まると突っ込むし、空いてしまうと後ろ残りになる。トップを作るのと「割れ」は相関している。

「グリップの位置と前足との距離をよく言いますね。グリップの位置っていうのは、一番肩に力が入らない、傘を指すくらいの位置に来るのがベストで、ステップして見逃した時に、距離が取れているかどうかが重要になってきます。悪い例は、ステップした時に、グリップも一緒に出てくること。これはアカンと。足は出ていくけど、グリップを下げるんでもなく、置いていてもいいから、この距離がしっかり取れるのが理想やということです」

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プロフィール

氏原英明
氏原 英明
  • 生年月日:1977年
  • 出身地:ブラジルサンパウロで生まれる
  • ■ 高校時代から記者志望で、新聞記者になるのが将来の夢だった。
  • ■ アトランタ五輪後に、スポーツライターに方向転換。
  • ■ 大学を卒業後、地元新聞社に所属。
  • ■ その後スポーツ記者として、インターハイなど全国大会の取材も経験させてもらい、数々の署名記事を書く。
  • ■ 03年に退社。フリー活動を開始。

    『週刊ベースボール』、『ベースボールクリニック』(ベースボールマガジン社)、『アマチュア野球』(日刊スポーツ出版社)『ホームラン』(廣済堂出版)、『Number』(文藝春秋)、『Sportiva』(集英社)、『高校野球ドットコム』『ベースボールファン』などに寄稿。フリーライターとしての地位を固める。

  • 「人間力×高校野球」(2009/04~2011/01まで連載)
  • ■ 講演依頼
    講演・セミナー依頼受付中

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