目次

[1]夏負けた時から神宮優勝を狙っていた
[2]日本一へ向けての課題

 明治神宮大会優勝の中京大中京。選抜出場が実現となれば、優勝候補として期待され、もちろん高橋源一郎監督をはじめ、レギュラー全員が日本一を狙っている。

 そんな中京大中京のこれまでの軌跡を追う。

夏負けた時から神宮優勝を狙っていた


 7月29日、愛知大会準決勝・戦。中京大中京は2年生のレギュラーは多く、甲子園出場を狙える戦力は十分に有していた。初回、西村 友哉中山 礼都が本塁打を放ち、2点を先制。幸先よく試合運びを見せたが、4回裏に逆転を許し、5回表に同点に追いついたが、7回裏に勝ち越しを許してしまい、そのまま逆転できず、夏の甲子園が途絶えてしまう。

 この時、バッテリーだった高橋 宏斗印出 太一は責任を痛感していた。
「自分が投げて負けているので、この負けは絶対に生かさないといけないと思いました」(高橋 宏斗
「あの試合は自分のリードミスで負けてしまいましたし、打撃でも全く貢献ができなかったので、ふがいなく何もできなかった。一番悔しかった大会でしたので、新チームに生かそうと切り替えました」(印出 太一

 新チームがスタートし、すぐにナインは明治神宮大会優勝に目標を切り替えた。高橋源一郎監督は「今年は例年より能力のある選手は多いですが、それだけでは勝ちに直結しません。ただ最初から頂点をとる気持ちは強かった」と振り返る。

 そんな意気込む選手たちのために高橋監督がしたことは1つ。練習する環境を提供すること。中京大中京のグラウンドは他部活との兼用なので、全面を使える日は大会が近いとき。また雨天練習場もない。そのため高橋監督がOBに連絡して練習場を探す。

 また選手の能力を伸ばすために、いろいろな方に指導をお願いすることも珍しくない。今年の主力選手は学生コーチや、コーチの方から学んできた。エースの高橋、2番手左腕・松島 元希の二枚看板は学生コーチの指導を仰いで、フォーム技術、速球、変化球の精度を磨き、遊撃手の中山は自宅が学校に近く、早朝にグラウンドを出て学生コーチにノックを受けてもらい、指導を受けてきた。

 また中京大中京の選手は探求心が豊かで、特にエースの高橋は空いた時間があれば一流投手の動画を見て研究を行う。日頃から情報を取り入れて取捨選択しながら才能を伸ばす努力ができる。そういう積み重ねが秋の大会では大きく発揮され、順調に勝ち進んだ。