第589回 令和になっても習志野とのライバル対決を制し、甲子園へ 銚子商(千葉)【後編】2019年07月16日

印刷する このエントリーをはてなブックマークに追加   

【目次】
[1]投打において成長 習志野とは1点差勝負を行う
[2]Aシードになっても戦い方はぶらさない

 前編では銚子商が復活するきっかけとなった監督の考え方などにに迫った。後編では冬の取り組みや夏への意気込みを伺った。

前編はこちら!
4年連続夏初戦敗退から一転!銚子商(千葉)を蘇らせたチャレンジャー精神【前編】

投打において成長 習志野とは1点差勝負を行う



澤田監督の話を聞く銚子商の選手たち

 冬では、守備面を強化ポイントに掲げ、細かい連携プレーを鍛え、さらに打撃力が高い選手が多く、それを強みに振り込みを行った。また古井や遊撃手の常世田 翔太ら主力打者は澤田監督から技術指導を受け、古井は対応力を高め、そして常世田は長打力を伸ばす打撃フォームを習得し、春先から本塁打を量産するようになった。

 また、投手陣は2005年夏の甲子園出場時のエースだった遠藤晃投手コーチ、酒田南出身で、1年夏に甲子園を経験。元東京ヤクルトの山本斉臨時投手コーチの指導によりスキルアップし、レベルアップを果たした。

 一冬超えても、盤石の強さを見せる。県大会では順調に勝ち進み、準々決勝では速球投手を多数そろえ、さらに、強打が持ち味の千葉明徳に対しても屈することはなかった。
 「上に行けば相手チームも強くなるので、打撃面でも、守備面でも負けないように考えていました」

 3年生左腕・向後勇太が好投。山本コーチも「切れが素晴らしく、130キロ台を投げる投手と比べても速く感じます」と元プロが認める切れ味抜群の125キロ前後のストレートで次々と空振りを奪い、1失点にとどめ、そして打線も4番・古井 敬人、5番菅谷圭一郎を中心に攻略して、6得点。一気に勝ち進んだ。



トレーニング中の銚子商の選手たち

 「打撃も守備も、すべてにおいて負けないことを心掛けていた試合でした。うまくそれができた試合だったと思います」
 そして準決勝では習志野と対戦。2対3で敗れたが、点差、力の差とともに縮まっている。春の4強入りの要因として、澤田監督は投手陣の働きを評価した。

 「向後勇、菅谷の左腕2人、そして右投手の角田は制球力もあって、さらに完投能力もある。よく頑張ってくれたと思いますし、これまで下級生の時から経験をさせている投手たちでもあるので、自覚が芽生えてきたのも活躍の要因かなと。以前と比べても黙々と練習をするようになりました」

 また習志野打線を3失点に抑えるリードを見せた那須は常に声掛けを忘れなかった。
 「ずっと走者を出していましたが、常に声をかけてどう抑えればいいのか。その声かけをして、投手も狙い通りのコースへ投げてくれたことで、抑えることができたと思います」

 だからこそ接戦で敗れた悔しさがある。
 「4番の古井が1本を打ってくれたのですが、勝ち越せなかった悔しさがありますし、接戦で勝ち越す力をつけたいと思います」

【次のページ】 Aシードになっても戦い方はぶらさない

この記事についてTwitterでつぶやく この記事についてFacebbokに投稿する
【関連記事】
第5回 山陽道でそれぞれの時代を形成してきた岡山東商、広島商、宇部商【高校野球の時代を作った商業校、工業校】
第999回 世代屈指の剛腕・高橋(中京大中京)など東日本注目投手16名リスト!【大会展望・総括コラム】
第997回 花咲徳栄、浦和学院はもちろん2020年の埼玉のトップを走る6チームは??【大会展望・総括コラム】
第1004回 名将・木内監督から影響を受けた選手との二人三脚の重要性。2年ぶり甲子園を狙う土浦日大の課題は?【後編】【野球部訪問】
第256回 2020年に注目したい高校生野手カルテット 来田涼斗(明石商)、西川僚祐(東海大相模)、井上朋也(花咲徳栄)、土田龍空(近江)に要注目!【ドラフト特集コラム】
東海大相模vs習志野【2019年秋の大会 第72回秋季関東大会】
習志野vs前橋育英【2019年秋の大会 第72回秋季関東大会】
花咲徳栄vs拓大紅陵【2019年秋の大会 第72回秋季関東大会】
山梨学院vs花咲徳栄【2019年秋の大会 第72回秋季関東大会】
第1064回 韮澤雄也(花咲徳栄)が初の国際舞台でも活躍できたのは、徹底的な自己管理にあった【後編】 【2019年インタビュー】
第1062回 韮澤雄也(花咲徳栄) 仲間に支えられ、ともに駆け抜けた最後の夏【前編】 【2019年インタビュー】
花咲徳栄vs西武台【埼玉県 2019年秋の大会 埼玉県大会】
第1051回 韓国でもいつも通り。リリーフエース・飯塚 脩人の恐るべき精神力の強さ 【2019年インタビュー】
第1039回 目的意識を持った打撃練習が生んだマルチヒット 安打製造機・韮澤雄也(花咲徳栄)が意識すること 【2019年インタビュー】
第1032回 戸田懐生(東海大菅生ー徳島インディゴソックス)甲子園での成長 【2019年インタビュー】
岩本 大地(石岡一) 【選手名鑑】
鈴木 寛人(霞ヶ浦) 【選手名鑑】
古井 敬人(銚子商) 【選手名鑑】
石岡一 【高校別データ】
霞ヶ浦 【高校別データ】
酒田南 【高校別データ】
千葉明徳 【高校別データ】
銚子商 【高校別データ】
習志野 【高校別データ】
花咲徳栄 【高校別データ】

コメントを投稿する

プロフィール

河嶋宗一
副編集長 河嶋 宗一
  • 出身地:千葉県
  • ■ 現場第一主義。球児に届けたい情報とあれば日本だけでなく海外まで飛び回る。
  • ■ 副編集長、またドットコムのスカウト部長と呼ばれ、日本全国の隠れた名選手を探索。
  • ■ 幅広いアンテナと鋭い観察力でダイヤの原石を見つけだす。
  • ■ 編集部の理論派として、今日も球場に足を運ぶ。
野球部訪問トップに戻る サイトトップに戻る

コラム