目次

[1]銚子商、千葉黎明を追う実力校は?
[2]千葉明徳、専大松戸、佐倉ブロックは強豪校が揃う

 6月19日、千葉大会の組み合わせが決まった。毎年、激戦が展開され、戦国千葉と評される千葉大会。そんな今大会の見所を2回に分けて紹介したい。まずはトーナメントの左側から。特に厳しいブロックとなったのはどこだろうか。

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第101回 全国高等学校野球選手権 千葉大会

銚子商、千葉黎明を追う実力校は?


 銚子商成田北佐倉東の勝者と対戦。銚子商は2013年から2016年まで初戦敗退という悔しい時期を乗り越え、2017年から2年連続でベスト16と一時期の低迷を脱した。

 今年は高校通算10本塁打の古井 敬人、攻守でセンス抜群の2年生ショートの常世田 翔太桐生第一との練習試合で2打席連続弾を放つなど、長打力を伸ばしつつ有る。この2人を軸に畳み掛ける打撃は驚異だ。投手では打力が高く、粘っこい投球を見せる菅谷圭一郎、125キロ前後ながら切れのあるストレートで次々と空振りを奪う向後勇太、一塁手を兼任し、制球力の高さが光る右腕・角田大乗、速球派右腕・宮内陸(2年)を中心に逃げ切る。春で課題となった守備力、細かい駆け引きを強化し、夏でも優勝争いに食い込む。

 このブロックで脅威となりそうなのが昨夏の西千葉大会でベスト8入りした西武台千葉だろう。一次予選敗退となったが、俊足巧打の三塁手・小谷竜輝(2年)、強肩捕手・奈良岡誠也、パンチ力のある大型捕手・山本肯志郎と、野手に人材が揃う。夏まで投手が整備されると、シード校を苦しめる存在となるだろう。また多古vs東総工の第6ブロック地区同士の対決も注目だ。



スライダーの魔術師・綾部郁海(我孫子)

 Cシードの千葉黎明君津商千葉東の勝者と対戦。千葉黎明は総合力が高く、投打ともにバラエティに富んだ選手がいるのが特徴。投手陣では下級生の時から経験を積んできた左腕・伊藤真樹、2年生左腕・千葉 汐凱は130キロ中盤の速球を投げ込み、スラッガータイプの北川泰也、重心を深く下げた構えから安打を連発する二出川駿などミート力が高い選手が多い。守備力も高く、やはり夏でも上位進出に期待がかかる。

 春ベスト16の君津磯辺稲毛の勝者と対戦。このブロックは私立、公立ともに実力が均一しており、どこが勝ち上がってもおかしくない。その中でも選手のポテンシャルの高さでいえば、市原中央が面白い。県大会初戦で敗退したが、1年夏から経験する本格派右腕・入口 翔太、左腕・伊藤 駿介と、正捕手・小関寛太の2年生トリオに注目が集まる。千葉商は遊撃手・宮澤慧、巧打者・内藤 颯太と能力が高い打者が上位に名を連ねており、投手力が強化できると、上位進出が期待できそう。このブロックは突出した力を持つ学校はないだけに、勝ち進んでもおかしくない実力を持っている。

 シードの千葉学芸はエース・小芝 永久(2年)、1年生ながら4番を打つ有薗 直輝と投打の中心が若く、春に見せた勢いを持続し、夏も大暴れを見せたい。同ブロックの注目は好投手・綾部 郁海擁する我孫子。綾部は140キロ近い速球に加え、縦横に鋭く切れる2種類のスライダーを巧みに扱うスライダーの魔術師。さらに冬場のウエイトトレーニング、半年間、選手に対してノックを打ち続けたことが功を奏し、スラッガーと呼べるだけの長打力を身につけた。綾部以外にも打撃力が高い選手が多く、シード校からすれば嫌なチームだ。

 また、一次予選敗退の千葉経大附は元プロの森監督、今年、センバツ出場した山梨学院で部長としてチームを携わった松崎部長のコンビで立て直し中。巧打のセンター・高部 裕也、本格派右腕・安藤 隼斗とポテンシャルの高い選手は揃っているだけに、まずは攻守の完成度を高め、復活を遂げたい。