第388回 東山高等学校(京都)「秋は強豪相手に7連勝!その強さを探る!」2016年11月21日

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【目次】(ページ下部のフォトギャラリーもチェック!)
[1]豊富なスイング量とメンタルトレーニングでチーム力を底上げ
[2]ポイントとなった鳥羽戦
[3]近畿大会で感じた力の差

 秋季大会の組み合わせ抽選会でキャプテン・長谷川 雄真(2年)の表情は凍りついていたかもしれない。同じゾーンに京都国際鳥羽立命館宇治がいるという、近年でも稀に見る最激戦区を引いてしまい、勝ちやすさという点から見れば最悪の組み合わせだった。しかし、東山はそれらの強豪を次々と破り1次戦を突破。2次戦でも北部屈指の実力校・峰山を下しベスト8に進出すると、準々決勝以降は福知山成美龍谷大平安京都翔英という現在の京都を引っ張る3強を全て退け、22年ぶり9回目の頂点に立った。

 考えられる限り最も厳しいトーナメントを勝ち抜き、今年4月から指揮を執る足立 景司監督の下、古豪復活を印象付けるに十分な成績を残した。はベスト8入りを果たしたが、旧チームから残るのはベンチメンバー3人のみでレギュラーはゼロ。140キロオーバーのストレートをガンガン投げ込む投手も、高校通算本塁打数が話題になるようなスラッガーもいない。そんなチームがいかにして強豪相手に7連勝出来たのか。足立監督はメンタル面の成長を優勝の要因に挙げた。

豊富なスイング量とメンタルトレーニングでチーム力を底上げ

足立 景司監督(東山高等学校)

「これまでは強いところと当たると構えてしまうところがあったんですけど、イメージを払拭出来たかなと思います。新チームになってからはメンタルトレーニングを取り入れたんですけど、打席の中で気持ちと顔つきに余裕が出て、とくに2次戦からは堂々と戦ってくれました」

 練習の最後に行うランメニューでどこまで自分を追い込めるかとプレッシャーをかけたり、時には感情表現や校歌斉唱、時には合掌しての精神統一をするなどし、技術面以外も強化。足立監督が就任してからの練習は、質だけでなく量も目に見えて変わった。夏休みに専用グラウンドが使えるのは朝8:30からだが、練習開始はその1時間前。課したノルマは1日1000スイング。連日、体幹トレーニングと共に3秒に1回のペースでのスイングやティーバッティングなどで、400スイングをこなしてからの球場入りとなった。

 グラウンドでの練習は実戦形式の1本打ちに多くの時間を割き、一死一、三塁からの仕掛け、一死二、三塁からワンヒットでいかに2点を取るか、一死二塁からの攻撃の3パターンを中心に走塁判断を磨く。軟式野球部がグラウンドを使う15:00以降もノルマ達成のためグラウンド横でバットを振り込んだ。

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プロフィール

小中 翔太
小中 翔太
  • 1988年大阪府生まれ、京都府宮津市育ち。大学野球連盟の学生委員や独立リーグのインターン、女子プロ野球の記録員を経験。主なWebの寄稿は高校野球ドットコム。また、野球専門誌「Baseball Times」にて阪神タイガースを担当し、スポーツナビやYahoo!ニュースにも寄稿する。大阪、京都を中心に関西の球場に出没中。
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