第187回 2019年ドラフトガイドブック(投手編) 特A、Aクラス投手がひしめく豊作年!2018年10月26日

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【目次】
[1]特AとAクラスの投手はこの6人だ!
[2]全国にまだまだいる楽しみな速球派投手たち


 来年は投手に特Aクラスの投手、Aクラスの投手が世代をけん引している。うまくいけば、来年のドラフト会議では上位へ名を連ねる可能性を秘めている。

 そんな逸材たちを紹介したい。

野手編はこちらから!
2019年度ドラフトガイドブック野手編「石川、黒川など甲子園組が世代をけん引する!」

特AとAクラスの投手はこの6人だ!



佐々木朗希(大船渡)

 特Aといえば、やはり大船渡佐々木 朗希だろう。体躯の大きさ、ストライドが大きいフォームから繰り出す常時150キロ中盤の速球、140キロ前半のスライダーとどれ1つをとっても、大谷 翔平クラス。

 日本でトップの高校生でメジャーのトッププロスペクトに負けない才能を持った選手は10人に1人、2人いるかの確率。佐々木はそういう選手たちと比較しても全く負けていないポテンシャルを持った特Aクラスの選手といっていい。

 岩手県大会では盛岡大附打線に打ち込まれた。徹底マークをして強力打線を仕上げてきたチームを抑える投球術を身に付けることが課題ではないだろうか。



井上広輝(日大三)と及川雅貴(横浜)

 また、A級の投手は非常に多い。井上 広輝日大三)、及川 雅貴横浜)、西 純矢創志学園)、奥川 恭伸星稜)、根本 太一木更津総合)の5人となるだろう。

 井上は夏の甲子園で最速150キロを計測したが、なんといっても魅力なのはダイナミック且つ脱力が利いたフォームで、回転数抜群の140キロ中盤の速球を投げ込むことができること。リリーフで登場した目白研心戦を振り返ると、ストレートの平均球速140.12キロ・最速146キロとボールの走りは相変わらずよかった。井上にとって怖いのはケガ。持っている素質は素晴らしいだけに、器を大きくしながら故障に強い投手となってほしい。

 及川は本物の速球派左腕。関東大会・甲府工戦では8回まで投げて、ストレートの平均球速は144.24キロと、プロの速球左腕とひけをとらないものであり、過去に騒がれてきた左腕と比較してもぐんと速い。その試合は140キロ以下は2球のみで、この2球はバントをさせようと思ったもの。いつでも140キロを出すことができるのだ。

 また、130キロ前半の高速スライダーは打者の手元で変化するもので、2019年度の高校生左腕では最も精度が高いだろう。ただ、投球の引き出しが乏しいのが課題。準々決勝の春日部共栄戦では、3安打はすべて長打となり、5失点を喫した。現在は球種を制限しているが、制限しているなりにストレートに強弱をつけるなど、メリハリをつけてほしい。



西純矢(創志学園)・奥川恭伸(星稜)・根本太一(木更津総合)

 西は岡山大会、甲子園の無四球完封を果たしたときのピッチングは本当に隙がなかった。前田 健太を彷彿とさせるような投球フォームから、140キロ後半の速球、縦横のスライダーを投げ分けたピッチングは脅威。ただ、秋の県大会を見ると、失点が多い。どこかメカニズムに狂いがあるのか、気になってしまう。中国大会で巻き返すことを願っている。

 神宮大会出場を決めている星稜の奥川。ステップ幅が狭いフォームから繰り出す150キロのストレートは重量感があり、ただ1人、2年生ながら代表入りしたアジア大会のピッチングを振り返っても、3年生に負けていない威力があった。

 北信越大会で10者連続三振、さらに準決勝では150キロ。また、北信越大会の成績を見ると、決勝戦の2失点は自責点0だったので、33イニングで防御率0.00、41奪三振、与四球は1。投手の制球力を示すK/BBでは41.00と、驚異的な成績を残した。奥川に望むことはただケガをしないこと。世代トップの成績を残してほしい。

 また根本は、来年、常時150キロ越えに期待がかかる速球派右腕。甲子園ではリリーフ中心で活躍し、最速149キロをマークした。しかし秋の大会では打撃力が高い中央学院に打ち込まれた。

 木更津総合は例年、大学に進学する傾向にあるが、もし高卒プロに行きたい場合、甲子園出場。そして甲子園で実績を残し、全体的なピッチングのレベルアップに成功すること。大学進学傾向が強い学校はこういうケースから大学進学からプロ入りに転換しているだけに、根本には高い要求になるが、ドラフト1位指名で行ける力量に達することを期待したい。

■注目投手リスト その1
佐々木 朗希大船渡
井上 広輝日大三
及川 雅貴横浜
西 純矢創志学園
奥川 恭伸星稜
根本 太一木更津総合

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河嶋宗一
副編集長 河嶋 宗一
  • 出身地:千葉県
  • ■ 現場第一主義。球児に届けたい情報とあれば日本だけでなく海外まで飛び回る。
  • ■ 副編集長、またドットコムのスカウト部長と呼ばれ、日本全国の隠れた名選手を探索。
  • ■ 幅広いアンテナと鋭い観察力でダイヤの原石を見つけだす。
  • ■ 編集部の理論派として、今日も球場に足を運ぶ。
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