第46回 甲子園で光った逸材投手たち 来年は野手だけではなく、投手もスター揃いだ!2019年08月16日

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[1]ナンバーワン右腕はどちらだ!中森俊介と小林樹斗のハイレベルな争い
[2]履正社・岩崎、中京学院大中京・元など魅力的な逸材が甲子園デビュー

 今の2年生である2020年世代は野手が注目されている。近江のショート・土田 龍空明石商のスラッガー・来田 涼斗東海大相模鵜沼 魁斗山村 崇嘉西川 僚祐のスラッガートリオが注目されていた。ただこの甲子園で投手のレベルも高いことが分かった。全国放送され、多い時では4万人以上も詰めかける甲子園の舞台は、全国に潜む逸材を見出す素晴らしい大会だと思う。今回、甲子園でキラリと光った投手たちを紹介したい。

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第101回全国高等学校野球選手権大会

ナンバーワン右腕はどちらだ!中森俊介と小林樹斗のハイレベルな争い



中森俊介(明石商) 写真=共同通信社

 明石商中森 俊介が注目されるが、ストレートという点に関しては小林 樹斗智辯和歌山)がナンバーワンだ。米子東戦の9回表にマウンドに登った小林は最速148キロを計測。ボリューム感たっぷりのストレートは今年のドラフト候補に挙がる高校生投手と比較してもひけをとらないものがあり、150キロを計測した池田 陽佑が球威型ならば、小林は伸びで勝負する投手。

 まだ1年秋は常時130キロ台だったのが、この1年で常時140キロ中盤まで計測するのだから成長速度は恐ろしいものがある。1年間はドラフト候補として注目すべき投手だろう。

 中森は花咲徳栄戦では最速147キロをマークするも、その後は130キロ後半~140キロ前半にとどまり、ピンチの場面でも145キロ前後の速球は見られなかった。花咲徳栄の打者も「初回の韮澤に投げたストレートは本当に速かったけど、その後は打てると思った」と語るように、花咲徳栄打線も対応し、本塁打を打たれる苦しい投球内容だったが、それでも最少失点で切り抜けたマウンドさばきは見事だった。

 笠島 尚樹敦賀気比)は最速144キロを計測するストレートは伸びがあり、切れのあるスライダーを投げ分ける完成度の高い投球は高レベルだった。さらに笠島と同じ2年生・松村力も180センチの長身から最速142キロのストレートは角度があり、120キロ後半のスライダーも素晴らしい切れがあった。

 初戦敗退を喫したが、飯山常田 唯斗も素晴らしい素材だった。181センチから真上から振り下ろす140キロ前半の速球は伸びがあり、縦スライダーの精度を悪くない。今の球質のまま140キロ後半まで速くなり、三振を取れる絶対的な決め球を習得すれば、さらに評価される投手になりそうだ。

 初戦敗退の花咲徳栄の左腕・高森 陽生はしなやかな腕の振りから繰り出す130キロ後半の速球は切れがあった。打たれてしまったが、素材は近年の花咲徳栄の左腕では一番のものがあり、しっかりと体づくりしていけば、高橋 昂也(広島東洋)とはタイプが違う速球派左腕へ育つことを期待したい。

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プロフィール

河嶋宗一
副編集長 河嶋 宗一
  • 出身地:千葉県
  • ■ 現場第一主義。球児に届けたい情報とあれば日本だけでなく海外まで飛び回る。
  • ■ 副編集長、またドットコムのスカウト部長と呼ばれ、日本全国の隠れた名選手を探索。
  • ■ 幅広いアンテナと鋭い観察力でダイヤの原石を見つけだす。
  • ■ 編集部の理論派として、今日も球場に足を運ぶ。
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