<令和7年 春季関東地区高校野球 埼玉県大会:川越東7-2西武台>◇29日◇3回戦◇埼玉県営野球場
Aシード・西武台と川越東の一戦、波乱含みの今大会のこれまでの展開同様、この試合も例外ではなかった。
先発は西武台がエース左腕・加藤 爽翔、川越東は2年生左腕・古沢 優翔が登板。
4回裏、西武台の主砲・田代 寛人(2年)に先制弾を許した川越東であったが、西武台の先発・加藤 爽翔(3年)に対し、
「前日のミーティングで相手投手をどう攻略するかを選手達が話していて、ある程度自分が考えていることと一致していたので任せた。先制するのが理想で、序盤苦しかったが、ペース的には自分たちのペースで攻撃することができたので」(岡田監督)
と、すぐに反撃を開始する。
5回表、この回先頭の古沢が四球で出塁するなど1死二塁とし
「加藤(爽)君は制球が良いので甘い球を積極的に」(中島 都亜・3年)
と、片山 隼(3年)、中島、多田 宗真(2年)の3連打にダブルスチールを絡め一挙3点を奪い逆転に成功する。
その後試合は落ち着き、3対1のまま終盤勝負となるが、8回に相手のタイムリーエラーで川越東に貴重な追加点が入る。9回にはバントで揺さぶりをかけ、片山のスクイズと中島がライト越えの2点適時三塁打を放ちさらに3点を追加し勝負あり。
投げては川越東の2年生左腕・古沢が走者こそ出すが、ノラリクラリと個が強い強打の西武台打線から27アウト中15個のフライアウトで打ち取る。
「フォーム的な違いはあるが、ボール自体は石戸くんに似ている」
と、西武台・河野監督が評する古沢が結局、最後まで投げ切り5安打2失点完投勝利を飾る。
川越東がAシード・西武台を7対2で下しベスト8進出を決めた。
川越東は怪我人が多く、決してベストメンバーではないが、大会を通じ現在戦っているメンバーに勢いも出てきている。ただし、次の松山も吉田ツインズを中心とし勢いに乗っている。昨春は4対2で川越東が勝利しているが、前回は所沢航空公園球場であり、今回は県営大宮球場だ。松山の大応援団が駆けつけるであろう。面白い展開になるのではなかろうか。
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