<令和7年度 春季近畿地区高等学校野球滋賀県大会:滋賀学園7-0彦根翔西館(8回コールド)>◇20日◇2回戦◇HPLベースボールパーク
今春の甲子園に出場した滋賀学園がコールド勝ちで初戦突破した。
滋賀学園は島尻 琳正捕手(1年)を1番捕手でスタメン起用。沖縄県の石垣島出身で、小学生時代には福岡ソフトバンクホークスジュニアに選出、中学生時代には石垣島の選抜チームである石垣島ぱいーぐるズの主将として離島甲子園で優勝した実績を持つ。
「滋賀学園に行けば、近畿の高いレベルで野球ができると思ったので」と親元を離れて進学した。滋賀学園はこれまでにも宮城 滝太投手(DeNA)など沖縄県出身の選手は多くいたが、離島出身の選手は初とのこと。島尻のいた大浜中からは他にもチームメイト2人が滋賀学園に進学している。
打撃力を高く評価されており、練習で先輩投手と組む中でも問題なかったことから起用にゴーサインが出た。
「初回は少し緊張して、不安もあったんですけど、しっかりと0でリズムを作ることができたので良かったです」と最初の守りを無難に滑り出したことで力を発揮する。
1点リードで迎えた2回表、二死二塁で2回目の打席が回ると、「自分が狙っている球をしっかり打てたので良かったです」と低めの変化球に上手く反応してレフト線に適時二塁打を放った。
守りでもセンバツで好投した長﨑 蓮汰投手(3年)を好リード。「1年生とは思えないくらい落ち着いていました」(長﨑)と違和感なく組むことができていた。
島尻は7回表に四球を選んで代走を出されたところで交代。3打数1安打1打点と上々の公式戦デビューとなった。
滋賀学園は出場こそなかったが、島尻以外にも4人の1年生がベンチ入り。「実戦的な子が多いので、バタバタ感がない。昨年の3年生が入ってきた時よりも能力が高いですね。ここからどれだけ伸びるかですね」と山口 達也監督は高く評価している。
もちろん、既存の戦力も活躍。長﨑は7回を投げて4安打1死球5奪三振と好投すると、8回は土田 悠貴投手(3年)が1安打を浴びながらも2奪三振、無失点で締めた。
打線も川畑 鯉太郎外野手(3年)、吉森 爽心内野手(2年)、金城 銀二朗外野手(3年)の中軸に適時打が飛び出している。新戦力との相乗効果でより強さを増していきそうだ。
「たくさん公式戦をやりたい」(山口監督)と優勝して近畿大会出場を狙っていく滋賀学園。明るい未来を感じる県大会初戦だった。
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