上野学園vs都立足立西
つなぎの打撃で上野学園、3回戦進出!
2季連続都大会出場なしの上野学園。この2大会で出た課題は打線のつながりだった。上野学園の小川監督は「本当に悔しい思いをした春の大会でしたので、この夏はこれまでの悔しさを晴らすつもりで取り組んできました」と明かす。
選手たちの体格、スイングを見ると決してひ弱な印象を受けない。むしろ力強い。2回表、一死一塁から6番徳山 泰智(3年)の右前安打と敵失で一塁走者が一気に生還。その後、8番土肥 虎太郎(2年)の適時打、9番でエースの赤坂諒(3年)の犠飛で3点を先制した。
さらに4回表にはワイルドピッチ、スクイズで5対0とした。その後、2点を失ったが、6回表にもバッテリーミス、2番仁坂 駿太(3年)の適時二塁打、7回表にも成川 玲央(3年)の適時打、相手のミスで9得点を入れる。相手のミスの点もあったが、スクイズの得点もあり、小技を絡めて9得点を入れた。
赤坂は12奪三振、3失点(自責点1)の完投勝利。雨で足をつる選手が続出する中、粘り強く戦い抜き、1勝をつかんだ。小川監督は「打線がつながってよい試合でした」と得点内容を評価。エースの赤坂も「春よりも打線はつながっている実感はあります」と野手陣の成長を感じ取っていた。
今年は147キロ右腕の赤坂に加え、上位下位なく振れる打者が多い。緊張がかかる初戦。さらに雨の中で苦しい戦いを制した価値は非常に大きい。
■開催期間:2019年7月7日~7月27日(予定)
■2019年 第101回 全国高等学校野球選手権 東東京大会(三回戦まで)
■組み合わせ表【2019年 第101回全国高等学校野球選手権大会東東京大会】
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