都立小平vs堀越
HRを放った4番小須田(都立小平)
夏のリベンジ果たした都小平!4番小須田に初のアーチ
「先輩たちの借りを返そう」
この夏、都立小平は、西東京大会初戦で堀越に、4対11の8回コールドで敗れた。それだけに、この秋季東京都大会初戦に懸ける思いは強かった。
堀越の先発・大島卓(2年)は振り返る。
「夏の都立小平戦は自分が先発しました(5回2失点)。だからこそ、勝たないといけないと思っていた。ただ、今日の試合は自分の球が甘くいったところを打たれてしまいました」そう悔しさを噛みしめた大島。
夏が終わってから新たに習得したスプリットを武器に、この日は8回を投げ8奪三振、1四死球。しかし、被安打9と苦しんだ。都立小平の石田幹雄監督は、
「追い込まれてからの変化球を打つのは厳しかったので、浮いた真っ直ぐを狙ってベルト付近の球を狙っていこうと選手たちには伝えていました。ロースコアに持ち込めば、なんとか行けるかなと…」
先制点を奪ったのは堀越だった。3回に、堀越の4番大島の二塁適時打で1点を先制されるも5回裏。都立小平は9番加藤勇太(2年)の二塁打で好機をつくると、3番上原拓海(1年)の内野安打の間に同点に追いつく。続く4番小須田真也(2年)は、「ストレート1本に絞って打席に入りました」と、カウント0-2からの3球目をフルスイング。これが自身初のホームランとなり、貴重な2点を追加。
6回、堀越の6番田中耕平(2年)の適時打で2対3の1点差に詰め寄られるも、7回には、都立小平の1番村田裕己(2年)、2番松田祥(2年)の連続長打で堀越を突き放す。
エース加藤(都立小平)
また、先発した都立小平のエース・加藤の好投もチームを後押しした。
「夏に負けていて、堀越は打ってくるイメージがあったので、変化球を低めに決めて、コーナーに投げ分ける投球を意識しました。今日は80~90点の投球が出来たと思います」
この日の加藤は130キロ中盤の真っ直ぐに、カーブ、スライダーで緩急をつけ、被安打6の2四死球、自責点1と力投。
捕手の高橋勇歩(2年)も、
「今日は3年生の先輩からも『頑張ってこい』と言われたので、なんとしても夏に負けた借りを返したかった。加藤も今日は上出来。次も粘り強く投げられるようなリードをしたいです」
一次予選の代表決定戦では上野学園に5点差つけられた7回からの逆転劇で、都大会進出を決めた都立小平だったが、この都大会でも投打ともに粘りをみせた。4対2で堀越に4対2で勝利し、見事、夏のリベンジを果たした。
次は、10月10日(月)11時半から関東一との対戦となる。
(文=編集部)