創立120年超える愛媛の伝統校・松山北の“108“にまつわる練習
松山北のスタメン・ベンチ入り情報
守備力を武器に戦う今年の松山北は、村上尚弥と名越陽人が守備の中心を担う。そして打線は主砲の玉井颯人が中心に座る。打順は3、4番に座るが、打率を残せる打者として活躍。つなぎ役としてチームを牽引する。また、松山北をはじめとした松山南、松山西、松山東との4校対抗戦ではMVPを受賞するなど、結果を残してきた玉井の活躍が春以降も見逃せない。
村上尚弥
そして松山北にはもう1人の玉井がいる。1番ショートで出場する玉井来生は、1番打者として打線の火付け役を担う。内野手の中心でもあることから、攻守の要ともいえる存在。そして、6番としてポイントゲッターを担う前橋顕心は広角なバッティングでチームを支えていく。
松山北の練習模様
■108にちなんだ名物の『年越し特訓』
大晦日に除夜の鐘を108回鳴らすというのはご存知だろう。108回というのは煩悩の数と言われているが、松山北でも108という数字のなぞらえた名物練習がある。それが『年越し特訓』だ。年内練習最終日、松山北はメニューのほとんどを108回に設定する。
松山北の練習模様
素振りばかりは108回では少ないため、1080回にするが、「108球もノックを受け続けるのはやっぱりきついです」とエース・村上が語れば、玉井来生は「煩悩がなくなる感じはあります」とコメント。
主将の重見太陽は「普段に比べるとやはり多いですが、やっていると『年越しなんだな』って思いますね」と松山北にとっては『年越し特訓』なくしては新年を迎えられない名物練習になっている。
松山北の集合写真
■各リーダーを作り、レベルアップを図る
そんな松山北には主将の他にもバッティング、守備、走塁でリーダーを設けているのが特徴的だ。秋の大会での敗戦をきっかけに取り組み始めたとのことだが、そのリーダーを中心にメニューや目的を考えて実施。
こうすることで主体的に取り組むようにしているが「凄く充実したなかで練習ができています」と重見主将は効果を実感。バッティング長の玉井颯人も「例年とは違った工夫をしながら練習ができている」とコメントしている。凡事徹底をテーマに、打倒私学に燃える松山北。秋は城南に守備のミスから崩されて敗れたが、基本を見直し土台を作り直して春からの戦いに備える。
(文=田中 裕毅)
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