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投打に充実の沖縄尚学がいるAブロック、具志川や未来沖縄らがひしめくBブロック!【春季沖縄県大会展望・前編】

2020.02.23

 球春到来!67回目を数える沖縄県高校野球春季大会が3月20日からいよいよ開幕する。沖縄尚学、八重山農、嘉手納具志川の4校のシードと、ライバル校らが目白押しの春の大会を、各ブロック毎に見ていこう。

盤石の沖縄尚学

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與谷友希(沖縄尚学)

 一昨年の一年生中央大会で優勝。夏の甲子園と重なり、主力抜きで戦う新人中央大会でもベスト8入り。秋の大会でも頂点に立ち、九州地区高校野球大会でも善戦を見せた沖縄尚学がシードのAブロック。當銘椋太島袋皓平與谷友希崔哲瑋と続く上位打線は、近年の沖縄尚学でもトップクラスの破壊力を持つ。

 三遊間を受け持つ與谷友希島袋皓平は確定。だが外野の一角を担う當銘椋太崔哲瑋でも、うかうかしていられないほどチーム内での競争が激化している。
 「(現)一年生の下地泰世後間翔瑚が伸びてきた。」とは比嘉公也監督。パワーのある久高塁砂川連も合わせ6人で3枠を競う。

 投手陣は昨夏の甲子園でも登板した永山蒼と、一年生大会からエースとして投げている経験値豊富な大湾朝日、長身の嘉陽太一、サウスポーの松田大輝とコマは豊富。

 特に秋の大会、63打者に対し僅か6安打と、被打率が1割を切った永山蒼。同じく秋、20回と2/3イニングを投げ自責点僅か1と、防御率が1点台を切った大湾朝日は相手校にとって脅威だろう。その打倒沖縄尚学の一番手は本部か。

 秋の大会でも沖縄尚学と戦った本部。3対5と僅差で敗れたが、その投打は他校の度肝を抜いた。剛腕・川田莉空、技巧派・幸地怜央を軸に、ピッチャーとして成長著しい右腕・茂刈海翔と左腕・仲榮眞佑がマウンドを預かる。

 打撃陣に目を写すと、この世代トップクラスの俊足・島袋竜人を筆頭に、チャンスに強い茂刈海翔仲本玲人川田莉空らがクリーンアップを務める。21世紀枠の九州代表にまでなった自信もあり、自覚みなぎる冬で更なるパワーアップを果たしていることだろう。

 一昨年の一年生中央大会で沖縄尚学に敗れたものの、準優勝した中部商も注目。前チームでもレギュラーの奥平響希山口慶十、そしてエースで4番の尾崎夢叶が中心となる。秋に沖縄水産に大敗した悔しさを、この冬でどれだけ積み上げられたかが問われる春となる。

 この2校が三回戦で顔を合わせるとしたならば、文字通り激闘必至となるか?秋16強の知念と1点差ゲームを演じた那覇商コザの一戦も見もの。北部の雄である宜野座も、本部との初戦だからこそ力も漲ってくるだろう。

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混戦必至のBブロック

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具志川・長山松ノ介

 秋、野球部創部以来初となるベスト4進出を果たし、旋風を巻き起こした具志川。一回戦からの4試合連続、42イニング連続無失策を記録した鉄壁の野手陣に加え、ダブルエースが強み。

 その一人、長山松ノ介糸満戦で4安打完封、美里工戦では156球完投。津波古将人名護商工戦で7回を3安打ゼロ封。

 強打の八重山農戦では、3イニングながら14打者に対し許したヒットは1本のみだった。また長山松ノ介が1番、津波古将人が4番と、この二人が打線も引っ張る。

 その具志川にリベンジを燃やす2校が、隣の山に来るのだから興味深い。秋の一回戦で具志川と当たった与勝は、1番上原優羽が3安打、そして一年生ながら4番を務めた又吉和輝が3安打2打点と好成績を残した。新人地区予選では具志川に勝利している与勝。1勝1敗で今度こそ決着を、と意気込んでくるだろう。

 その与勝と戦う糸満は、秋の二回戦で具志川と当たり0対1と惜敗。9回裏、エラーと四球で満塁としてしまい、最後もエラーでサヨナラ負けの屈辱を味わった。

 初戦のKBC学園未来沖縄戦で、長打を含む2安打2打点をマークした4番瑞慶覧長磨を中心にこの冬、どこまで振ってきたか。この勝者が二回戦で具志川に挑戦する。

 秋ベスト8の宜野湾。秋の3試合で4番を務め、12打数6安打4打点の大城心輝に注目。投手陣も柱となる二人がおり、濱川真那津が被打率.195、宮里陽政の被打率も、三回戦までの登板2試合では.186と安定感があった。

 秋16強の八重山は、エース砂川羅杏が光る。初戦の名護との登板は6回を投げ5安打。嘉手納戦でも8回ワンアウトまで投げ6安打無失点。この両者が三回戦で顔を合わせるか?そうはさせじと、力ある沖縄工小禄、そして復活を期する浦添商にも注目が集まる。

 前編はここまで。後編では八重山農林、嘉手納などのC,Dブロックの展望も紹介していきます。後編もお楽しみに!

(文=當山 雅通

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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