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北海を食い止めるの南北海道勢はどこだ?北北海道では実力が拮抗し合う混戦模様!【北海道大会展望】

2019.07.06

 7月5日、13日から開幕する第101回全国高等学校野球選手権北北海道大会、15日から開幕する第101回全国高等学校野球選手権南北海道大会の抽選が行われ、組み合わせが決定した。

 南北海道ではビックカードが実現。昨秋の北海道王者、そして日本一に輝いた札幌大谷と今春の北海道王者・駒大苫小牧が初戦で激突。両校は昨秋も対戦しており、結果は札幌大谷が7対6で勝利している。この勝負を制するのはどちらなのか。

 そしてここを制したチームは札幌第一北星大附との勝者と対戦。もし札幌第一が上がってくれば、ここでも熱い試合が繰り広げられること間違いなしだ。また、トーナメントの反対に山にはU-18一次候補メンバーに選ばれた小林珠維擁する東海大札幌北海が入った。

 北北海道は旭川大高釧路湖陵の今春の全道大会ベスト8同士が開幕戦で激突。2年連続夏の甲子園を狙う旭川大高にとって、厳しい船出になる。

 その2校とともに春の全道大会でベスト8に入った滝川西帯広大谷と初戦を迎えることとなっている。また好投手・石澤大和のいる網走南ヶ丘はトーナメントの反対の山に入り、初戦は武修館に決まった。

 そこで今回は昨秋、そして今春の全道大会の結果。さらに過去5年間の夏の大会の結果を振り返ってきたい。

<第101回 全国高等学校野球選手権大会 北北海道大会>
<第101回 全国高等学校野球選手権大会 南北海道大会>

北海が力を見せる南北海道 混戦模様の北北海道

北海を食い止めるの南北海道勢はどこだ?北北海道では実力が拮抗し合う混戦模様!【北海道大会展望】 | 高校野球ドットコム
旭川大高・杉山大晟と札幌大谷・西原健太

 第101回南北北海道大会の開幕にあたり、まずは春の全道ベスト8、秋の全道ベスト8を振り返ろう。

【秋】
優勝 札幌大谷 準優勝 札幌第一
ベスト4 駒大苫小牧釧路湖陵
ベスト8 稚内大谷旭川大高札幌新川白樺学園

【春】
優勝 駒大苫小牧 準優勝 苫小牧工
ベスト4 札幌国際情報札幌第一
ベスト8 釧路湖陵滝川西旭川大高札幌光星

 それでは次に過去5年の南北北海道大会の優勝校、準優勝校を振り返っていこう。
まず南北海道大会からだ。
2018年 優勝 北照 準優勝 駒大苫小牧
2017年 優勝 北海 準優勝 東海大札幌
2016年 優勝 北海 準優勝 札幌日大
2015年 優勝 北海 準優勝 北照
2014年 優勝 東海大四 準優勝 小樽潮陵

次に北北海道大会だ。
2018年 優勝 旭川大高 準優勝 クラーク記念国際
2017年 優勝 滝川西 準優勝 白樺学園
2016年 優勝 クラーク記念国際 準優勝 滝川西
2015年 優勝 白樺学園 準優勝 旭川実
2014年 優勝 武修館 準優勝 釧路工

 南北海道大会は過去5年間で北海が3度甲子園に出場している。通算38回の夏の甲子園出場の記録は最多を誇っている。この夏で通算出場回数を伸ばしていきたいところだろう。

 怖いのは2007年を最後に、夏の甲子園から遠ざかっている駒大苫小牧。2007年以来3度南北海道で準優勝しているが、あと一歩で甲子園には届いていない。今年は秋に全道大会ベスト4、春には優勝とかなり勢いがある。今年こそ名門復活なるか。

 秋に優勝し、神宮大会も制し、全国優勝を経験している札幌大谷も怖い存在となるだろう。

 北北海道大会はかなり力が拮抗している。5年間で連続出場した高校がないだけでなく、5年以内に2度出場した高校もない。5年間で全く違う5校が甲子園に出場している。今年も新たな高校が出場するのか。網走南ヶ丘などの注目校や、実力ある選手が多くどこが勝ち上がってもおかしくないと言えるだろう。

 今年は南北ともに話題に尽きない。果たして夏を長くするのはどこになるのだろうか。楽しみだ。

文=編集部

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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