Column

盛岡市立高等学校(岩手)

2017.02.24


グラウンド(盛岡市立)

岩手県ベスト8に輝いたチームの魅力に迫る!

■秋ベスト8の実力校 OBに元プロ野球選手も
盛岡市立高等学校は、岩手県盛岡市にある高等学校。かつては女子高だった2つの高校が合併し、1959年に男女共学となった歴史を持つ。野球部は、1990年代に阪神タイガースに所属した元投手の太田 貴さんを輩出しており、昨秋の岩手県大会でベスト8の成績を残すなど、実力を持つチーム。この春そして夏に、さらなる飛躍を見せるため、鍛錬を積む盛岡市立のトレーニングに迫った。

■雪が積もってもグラウンドで練習!
現在2年生15名、1年生20名で活動する盛岡市立。北国での冬のトレーニングはどのように行われているか、八木 健太主将に伺ったところ、「冬は雪が積もってもグラウンドで練習している」という。太平洋側ということもあり頻繁に積雪することはないが、「(雪が降った)グラウンドが乾くかどうかが重要な時期」らしい。

■秋の戦いを支えたバッテリーの活躍!
八木主将によると、チームのウリは「チームワークの良さ、負けず嫌いなところ、最後まで諦めない精神」だという。そんな盛岡市立の戦いを支えているのは、2年生エースの高橋 吏玖選手。高橋投手は昨秋の大会で全7試合をすべて一人で投げ切る力投を見せ、チームのピンチを再三救った。その活躍は八木主将に、「高橋の活躍なしではベスト8進出はなかった」と言わしめるほど。その球を受ける1年生捕手の古澤 礼選手も注目すべき活躍を見せている。八木主将は、「捕手と言う守備の要で、野手陣全体をリードしていた。打っても4番でチャンスメイクをして投打でチームに貢献してくれた」とその活躍をたたえた。またカット打法で粘りを見せる岩崎 武瑠選手にも注目だ。

■上位校に競り勝った経験はチームの自信に!
このチームが始まってから最も印象に残っているという試合について八木主将に伺ったところ、八戸工大一との練習試合を挙げてくれた。1対0のサヨナラ勝ちで制した盛岡市立。選手は「青森県上位のチームに勝つことができて嬉しかった」と率直な気持ちを語る。そして昨秋の県大会でベスト8という成績を残したが、それでもやはり悔しさは残る。「守備力の課題と、チャンスで一本が出ない勝負弱さを感じた」と八木主将。

■体重を増やして打力強化の冬だ
今後の戦いで強豪校たちを打ち破るため、この冬は打撃力向上のため体を大きくすることをテーマに掲げている。「体重を増やしてパワーをつけて、スイングスピードを上げて速い球にも対応できるように」と選手は言う。そんな盛岡市立の冬の定番練習は、80m走。
80mを10本走るという、シンプルかつ過酷なメニューに選手たちは悲鳴を上げるが、この冬を乗り越えた先に、一回り成長した選手たちの姿があるはずだ。

■冬への意気込み!
「春は東北大会出場、夏は甲子園」を目標に掲げる盛岡市立。この冬の思いについて八木主将は、「この冬に頑張れたチームだけが来年の春、いい思いをすることができると思うので、オフシーズンで徹底的に追い込みます」と誓った。春夏の戦いに注目だ。

このページのトップへ

[page_break:ベンチもスタンドも一丸となって!「オール市立」で戦う]

ベンチもスタンドも一丸となって!「オール市立」で戦う

 ここからは、副主将の岩崎 武瑠選手、エースの高橋 吏玖投手のお二人にお聞きしました!

岩崎 武瑠選手(盛岡市立)

Q. この秋を振り返って、見つけた課題を教えてください。

岩崎:好投手を打ち崩していく力がないと感じました。
高橋:何事も徹底することや、全力でやり切ることへの意識。日々の生活面でしっかりとした生活ができていないと試合で出てしまうと思いました。

Q. この冬はどんな冬にしていきたいですか?

岩崎:後半勝負を勝ち切るための体力、メンタルを鍛える冬にしたいです。
高橋:走り込みをして、後半勝負を勝ち切る体力をつけます。

高橋 吏玖選手(盛岡市立)

Q. 野球をする上でモットーにしている、好きな言葉は何ですか?

岩崎:「全力疾走」です。
高橋:「小さな勇気と大きな財産」です。

Q. このチームの好きなところ、または他のチームに負けていないところはどんなところですか?

岩崎:辛いメニューでも、明るさと元気で、笑顔で乗り越えることができることです。
高橋:チームの雰囲気や、チームメイトへの声掛けができること。ベンチもスタンドも一丸となって戦う「オール市立」の姿勢は他に負けていないと思います。

Q. では最後にこのオフシーズンに「自分はここまで成長するぞ!」という冬の宣言をお願いします。

岩崎:相手の嫌がる選手になるために、ミート力、パワー、塁間トップスピードを上げていきたいです。
高橋:全試合投げ切れる体力をつけ、負けないチームのエースになります!

 遠藤選手、西村選手ありがとうございました!

このページのトップへ


今年も大好評!
冬が僕らを強くする 特設ページ
各チームのページ下部にあるフォトギャラリーもお見逃しなく!

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.04.26

【春季四国大会逸材紹介・高知編】2人の高校日本代表候補に注目!明徳義塾の山畑は名将・馬淵監督が認めたパンチ力が魅力!高知のエース右腕・平は地元愛媛で プロ入りへアピールなるか!

2024.04.26

今週末に慶應vs.横浜など好カード目白押し!春季神奈川大会準々決勝 「絶対見逃せない注目選手たち」!

2024.04.26

【奈良】智辯学園が13点コールド!奈良北は接戦制して3回戦進出!<春季大会>

2024.04.26

【春季奈良県大会】期待の1年生も登板!智辯学園が5回コールド勝ち!

2024.04.26

古豪・仙台商が41年ぶりの聖地目指す! 「仙台育英撃破」を見て入部した”黄金世代”が最上級生に【野球部訪問】

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.04.23

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.04.24

春の埼玉大会は「逸材のショーケース」!ドラフト上位候補に挙がる大型遊撃手を擁する花咲徳栄、タレント揃いの浦和学院など県大会に出場する逸材たち!【春季埼玉大会注目選手リスト】

2024.04.23

【春季埼玉県大会】地区大会屈指の好カードは川口市立が浦和実を8回逆転で下し県大会へ!

2024.04.22

【和歌山】智辯和歌山、田辺、和歌山東がベスト8入り<春季大会>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.04.23

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.04.05

早稲田大にU-18日本代表3名が加入! 仙台育英、日大三、山梨学院、早大学院の主力や元プロの子息も!

2024.04.02

【東京】日大三、堀越がコールド発進、駒大高はサヨナラ勝ち<春季都大会>

2024.04.12

東大野球部の新入生に甲子園ベスト4左腕! 早実出身内野手は司法試験予備試験合格の秀才!