千葉県立国府台高等学校(千葉)
左から浅井柾哉、大熊凌也、鈴木唯大(県立国府台高等学校)
「1番」を絶対に勝ち取る
千葉県市川市国府台二丁目にある千葉県立国府台高等学校。国府台地区には歴史的な遺跡も多くあり、とても伝統のある高校です。校庭のグラウンドは野球部とサッカー部が1日ごとに交代で使用していますが、裏にはゲージの中でマシンを使ったバッティングやバント練習ができる場所があります。毎日20時半まで校庭で汗を流し、試合前日は短ダッシュをするのがお決まり。新チームがスタートしてからの冬の強化週間では、最終日に監督を含め全員でヘッドスライディングをしたという、夏の大会へ向けての気合いが伺えるエピソードもあります。
今年のチームのウリについて、マネージャーの錦織 百々さんに答えていただきました。
「このチームのウリは粘り強い守備です。特に内野は球際も食らいついて対応しています。単打で出塁し、小技や足を使った攻撃で点を積み重ねていく機動力と、サインを見た後に返事をするなど、自分たちで考えたことをプラスアルファとして取り入れているところも、このチームのウリです。」と錦織さん。
現在の野球部員は3年生9人、2年生2人、1年生10人、全21人で活動しています。その中でキーマンとなるのが、主将として全力プレーで全体を引っ張る青木 陽大選手と、1年の夏から大会に出場している投手、鈴木 唯大選手。青木主将は足を絡めた攻撃で積極的な走塁、また、長打力のある鋭い打球を打つバッティングをウリとし、鈴木選手は130キロ後半のストレートとキレのあるスライダーが特徴です。
また、この夏に活躍を見せてくれるであろう、大熊 凌也選手と浅井 柾哉選手にも注目だと、錦織さんは言います。大熊選手は、新チームになり1番練習への取り組みや意識が変わった選手であり、甘い球を見逃さないバッティングに期待ができます。また、公式戦打率はチームのトップの浅井選手は、本番に強い選手で、コンパクトなバッティングで鋭い打球を打ちます。
春の大会では、公式戦初勝利はしたものの、地区予選第2回戦の千葉商大付戦(試合レポート)では、2回勝ちが続かない以前の練習試合からの課題や今までの詰めの甘さが明らかとなってしまいました。それをきっかけに、再び気持ちを入れ替えて1番を取るにふさわしい練習をすることをチーム全員で誓ったそうです。
夏の大会についての意気込みを伺うと、「県制覇、そして日本一。やるべきことを徹底し、新チームがスタートしてからの目標である『1番』を絶対に勝ち取る。」と、錦織さんが選手に代わって熱意を伝えてくれました。
自分たちだけの夏ではない
青木陽大(県立国府台高等学校)
ここからは国府台チームを引っ張る、主将青木 陽大選手と副主将小西 陽大選手にお話を伺いました。
Q. 厳しい練習も乗り越えられるくらい、高校野球に夢中になってしまう理由を教えてください。
青木 陽大(以下「青木」):高校スポーツの中でも特に注目されていて、夏の大会では大きな舞台で野球ができること。熱く打ち込み、熱中できるところが好きだからです。
小西 陽大(以下「小西」):技術云々よりも気持ちが一番であり、人として、野球人として大きく成長させてくれるスポーツであるから。
Q. その気持ちを大事に、この夏も頑張ってください!最後の夏は、どういったプレーに注目してほしいですか?
青木:僕の気迫あふれるプレーに注目です!
小西:全力な姿勢と、打席でのフルスイング、体を張ったプレーを見てください。
浅井柾哉(県立国府台高等学校)
Q.楽しみにしてます。悔いの残らない夏にしてほしいと思うのですが、引退までにリベンジしたい高校はありますか?
青木:東海大市原望洋です。昨年の夏の屈辱を晴らしたいので。
小西:僕も同じで、東海大市原望洋です。あの敗戦は忘れられません。
Q. この夏に晴らせるといいですね!最後の夏はどんな夏にしたいですか?
青木:今までやってきたことを迷いなく全て出し切って、この仲間と甲子園へ行く!
小西:国府台の野球を確立し、最後まで勝ち続ける!自分たちだけの夏ではないということを念頭に置き、支えてくださった方々に恩返しをする夏にしたいです。
青木 陽大選手、小西 陽大選手ありがとうございました。活躍を期待しております。
粘り強さがこのチームの強み
■吉田 晃監督に質問!
Q. 新チームの強みを教えてください。
国府台球場を借りてケースバッティング(県立国府台高等学校)
新チーム以降、投手を中心とした守りのチームを作ってきました。夏に向けて、更に投手力、守備力を磨くとともに、攻撃力にも力を入れていきたいと思っています。このチームの強みは粘り強さです。練習で鍛えた技術・体力・精神力で一戦一戦戦い抜きます。
Q. それではその選手に向けて、吉田監督からメッセ―ジをお願いします。
自分たちの野球を貫き、一戦一戦必勝で戦い抜くこと。今までやってきたことを胸に、自分を信じて、仲間を信じて思いっきりプレーしてほしい。応援してくださる方々、支えてくださっている方々に、全力プレーで感謝の気持ちを伝えよう!
吉田 晃監督、ありがとうございました!そして、国府台野球部の皆さんありがとうございました!
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