岐阜県立斐太高等学校(岐阜)
斐太高校集合写真
新たな斐太のプレースタイルで
岐阜県高山市にある岐阜県立斐太高等学校といえば、『白線流し』で有名な学校で、セーラー服のリボンと制帽の白線を繋ぎ合わせ、川に流すという卒業式の伝統行事です。昨夏は岐阜大会決勝まで勝ち進んで話題にもなりましたね。
岐阜県の中でもかなり歴史のある斐太の校庭は、陸上競技・サッカー・野球部が共用で使用しています。ほぼ内野部分しか使用できず、週末は午前か午後のいずれかで全面を使用した練習ができますが、ライト側が狭く70メートルに満たないため、試合をすることはできません。しかし冬限定で、グラウンドにビニールハウス(30メートル×7メートル)を設置しての練習や雪上ノック、ランメニューなど、積雪を活用してのトレーニングが斐太の名物練習となっています。狭い練習スペースの中でもステップ(内野)、背走(外野)、難球処理(捕手)などの基礎練習、ボール回しなど、様々な工夫をしながら練習を重ねています。
野球部は3年生が12人、2年生が14人、1年生が15人、全41人で活動しています。今年のチームのウリを主将の西田 耕史朗選手は、「雰囲気の明るさ・バントや走力を絡めた攻撃・守備から流れを作る」の3つだと語ります。
西田耕史朗選手(県立斐太高等学校)
それに加え、今年のチームのキーマンを4人紹介していただきました。プレーに堅実さがある岩野 凌選手、小技も出来、且つ長打力のある山田 貴仁選手と武田 朋也選手、チーム1のバント職人である田口 直哉選手、捕手兼投手であり、それぞれの経験が活かせる横山 昂汰選手の4人が軸となり、この夏を戦い抜いていきます。また、2年生でありながら、投打の中心を担う選手であり、試合のリズムを作る投球とバッティングに期待ができる谷 友輔選手にもこの夏は注目です。
春の大会を振り返ると、「得点力不足が課題となりましたが、守備について、要所での堅い守りができたと思います。また、5月に行われた飛騨大会での決勝で、これまで秋、春ともに満足のいく結果を残すことができていなかった自分たちがが、初めて自分たちのスタイルで試合を進めることができ、準優勝ではあったがチームに勢いがついたことが収穫です。」と西田主将。
夏の大会へ向けて、「春季大会を終えてから変わった、新たな自分たちのプレースタイルには自信があるので、今までの悔しさを夏の大会にぶつけて昨年の県準優勝を上回る悔いの残らない大会にしたい。」と意気込みを語ってくれました。
全力プレーで悔いの残らない夏に!
横山昂汰選手(県立斐太高等学校)
ここからは宇土の横山 昂汰選手と岩野 凌選手、2人の副主将にお話を伺いました。
Q. 引退までにこの高校と対戦してみたいという高校はありますか?
横山 昂汰(以下「横山」): この春の岐阜県大会優勝校である県立岐阜商です。同じ中学(日枝中)の出身者がいるからっていうのもあるんですけど。
岩野 凌(以下「岩野」): 僕は中京大中京ですかね。自分が初めて甲子園に見に行ったときに試合を見たチームで、高校野球の楽しさや面白さを教えてもらったチームなので。
Q. 思い入れのあるチームなんですね!さて、高校生活最後の夏はどんな夏にしたいですか?
最高の夏を作り上げていってほしい
槇本寛監督選手(県立斐太高等学校)
■槇本 寛監督に質問!
Q. 今年の斐太チームは、夏に向けてどんなチームを目指していますか?
与えられた環境や条件の中で精一杯努力し、自分たちの持っている力を出し切るチームを目指しています。具体的には、練習時間が短い(平日約2時間)ため、反復練習が十分にできない分、一球に集中して取り組むこと、常に実戦を想定して練習すること、また試合ではチャンスでも浮かれず、ピンチでも動じずにプレーするよう心掛けることなどです。徐々に精神的な強さを出せるようになってきました。
Q. 最後に、槇本監督から斐太ナインへメッセージをお願いします。
勝負事はやってみないとわからない。しかし、持っている能力を最大限発揮しようとすることはできる。一人ではできないことも同じ志を持った仲間とならきっと乗り越えていける。斐太のプライドを持って、君たちにしかできない最高の夏を作り上げてほしいです。
精神的にもまた一回り強くなっているとは、期待が持てそうです。ありがとうございました!
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