平成24年度高知県高等学校野球連盟監督会総会
祝賀ムードの中、さらなる発展へ
第85回記念全国選抜高等学校野球大会の出場校発表が紙面を飾った1月26日・土曜日午後。旧制・城東中学校時代の1931年(昭和6年)完成、中央の時計台と高い天井が80年余の歴史を感じさせる高知県立高知追手前高等学校本館には、21世紀枠で20年ぶり7度目のセンバツ出場を決めた土佐・西内一人監督、四国地区代表として2年連続17度目のセンバツに臨む高知・島田達二監督をはじめ、高知県各地から高校野球監督が集結していく。
前日に21世紀枠センバツ出場を決めた
土佐・西内一人高知県高野連監督会会長
前日にセンバツ出場を決めた高知・島田達二監督(中央)
そして今回、特徴的だったのはどの県でも若手監督が通例となっている中、あえてベテラン監督を松山市郊外に浮かぶ中島で行われた松山商業の冬合宿に派遣した県外視察報告である。
松山商冬合宿の視察報告
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安芸・中谷真二監督による松山商業冬合宿県外視察報告
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1985年(昭和60年)第57回センバツでは渡辺智男(現:埼玉西武ライオンズ・スカウト)をエースに伊野商業を初出場初優勝を果たし、2009年秋にも田内亘(現:JR四国)を擁し、四国大会ベスト4に進んだ岡豊・山中直人監督と、1994年(平成9年)夏には土佐、高知を撃破し、宿毛を現時点で県立高校最後となる第76回夏の甲子園出場に導いた安芸・中谷真二監督による「限界を超える練習を通し、自分が変わる過程をいかにとらえるか」といったところまで突っ込んだ感想は、これまで様々な監督・人生経験を経てきた2人ならではの示唆に富んでいた。
藤川球児(シカゴ・カブス)を育てた高知商業・正木陽監督(左)と明徳義塾・馬淵史郎監督(右)
そして最後は、試合中の確認事項を行儀して総会は終了。開催時間は約90分と決して長いものではなかったが、概して指導者たちの前向きな姿勢が見て取れた。
*県外報告については筆者撮影の同行写真も参考して頂ければ幸いです。
なお、残念ながら昨年度まで続いていた高知県小中高連絡協議会による「硬式ボールに親しむ会」は諸事情により今年度の開催なし。来年度、同監督会は2014年度に迫った「四国地区監督研修会」への開催準備を見据えた初の「監督研修会」開催も目指しつつ、この祝賀ムードをさらなる高知県野球発展へつなげるべく努力を続けていく。
<その他、高知県高野連監督会総会での報告事項>
2月11日(月・祝) 平成24年度(第22回)高知県高等学校野球連盟駅伝大会 開催
鏡川緑地公園を起点とする一周コース3km9区間 10:00開会式 10:30開始
6月9日(日)高知県高等学校野球連盟特別招待野球大会 開催
[stadium]高知県立春野運動公園野球場[/stadium]
第1試合(午前) 智辯学園和歌山vs高知商業
第2試合(午後) 智辯学園和歌山vs土佐
(文・寺下 友徳)