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投打で輝いた4試合、中央学院の颯佐 心汰に高校野球の原点を見た【センバツ・輝きを放った逸材たち】

2024.04.01


颯佐心汰(中央学院)

<第96回選抜高校野球大会:報徳学園4-2中央学院>◇30日◇準決勝◇甲子園

敗戦の瞬間は、三塁走者として迎えた。報徳学園(兵庫)との準決勝で、中央学院(千葉)の颯佐 心汰内野手(3年)の思いは届かず、甲子園初勝利で始まったセンバツの舞台が終わった。

2点を追う9回。先頭打者として打席に入ると、中前安打を放ってチームを鼓舞した。甲子園で放った6本目のヒットで、逆転のきっかけを作ろうとした。その後、一打同点のチャンスまで広がり、三塁走者としてホームインを狙ったが、かなわなかった。

初戦の耐久(和歌山)戦から4試合すべてで安打を放った。5番打者として3打点を挙げた。この日の4回には一時は同点となる適時三塁打を放った。三塁へスライディングする際には、タッチをかいくぐろうと左へ体を傾けながら右手でベースタッチ。投手でもあるだけに大事にしたい右腕だが、勝利のためには関係なかった。

甲子園4試合、すべてでマウンドに上がった。すべてリリーフで最後まで投げ切った。すべての試合で失点は許したが、最速148キロの自慢の直球を武器にチームの勝利のために、腕を振った。チームは初勝利から初4強まで上り詰めた。投打に活躍した颯佐なしでは、なしえなかったかもしれない。

中央学院の背番号6が、打って、投げてと大活躍。高校野球の原点でもある姿を体現してくれたように思える。夏もきっと、その姿に変わりはないだろう。

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この記事の執筆者: 浦田 由紀夫

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