News

編集部が選ぶ「センバツベストナイン」!防御率0.00の2年生左腕、周東級の俊足野手など超高校級の逸材たち!

2024.03.31


佐藤 龍月(健大高崎)、境 亮陽(大阪桐蔭)※写真は過去の取材より

第96回選抜高等学校野球大会は健大高崎の初優勝で幕を閉じた。
新基準バットが導入された今大会は打球が飛びにくく、接戦が多かった。今回はそんなセンバツ甲子園ベストナインを決めていきたい。投手は右投手、左投手を1人ずつ選んでいる。

右投手 今朝丸裕喜報徳学園=3年)
左投手 佐藤 龍月健大高崎=2年)
捕手 箱山 遥人健大高崎=3年)
一塁 斎藤 佑征報徳学園=3年)
二塁 山岡 純平報徳学園=2年)
三塁 西村 大和報徳学園=3年)
遊撃 颯佐 心汰中央学院=3年)
外野 境 亮陽大阪桐蔭=3年)
外野 正林 輝大神村学園=3年)
外野 青木 勝吾中央学院=3年)

佐藤は決勝戦まで21回を投げ、無失点。22年センバツの前田 悠伍投手(大阪桐蔭)が13回を投げ、自責点0の快投を見せた同じ衝撃を受けた。成績面では他の投手と比べても圧倒をしていた。
ただ、146キロを誇る佐藤にとって今大会の最速は141キロ。準々決勝では左手の中指の豆が潰れた影響で、途中降板。準決勝の取材後に左手を見せてもらうと、中指は血で染まっていた。
「満足行く出来ではありませんが、気合だけで抑えています」と語る。前田の存在については「尊敬していますし、特にピンチの場面での勝負強さは参考にしています」と意識している。これからも新たな伝説を残してくれそうだ。

今朝丸は愛工大名電戦で7回1失点、強力打線の大阪桐蔭にも1失点完投勝利で秋のリベンジを達成した。強豪2校を封じたインパクトの大きさ、最速148キロの速球、スライダー、フォーク、カーブの3球種を操る投球の完成度の高さは群を抜いていた。また、準決勝の中央学院戦で9回表、二死からリリーフに出てきた歓声の大きさは今大会の主役と思わせるものがあった。決勝戦の投球はここまでの力投からか、かなり疲労が見えた。それでも試合を作った今朝丸の評価が高いのは変わりない。

今朝丸裕喜(報徳学園)※写真は過去の取材より

箱山は準々決勝以降から7安打。全試合で打点を挙げ、6打点を残した。そしてイニング間のスローイングタイムは毎回1.9秒台を計測し、強肩を披露。今大会の出場捕手の中でも打撃の内容、準々決勝までわずか1失点に抑えた好リードも見逃せない。主将としてチームを束ね、大躍進の立役者となった。

箱山遥人(健大高崎)※写真は過去の取材より

齋藤は初戦の愛工大名電戦のサヨナラ打をきっかけに準決勝まで16打数9安打、一塁手ダントツトップとなる打率.569を記録。葛城 育郎氏から「軽くバット振る」ことと「ストレート待ち」のアドバイスで打撃が開花。決勝進出の大きなキーマンとなった。

山岡はベスト4進出したセカンドの中で、最も打率が高い打率.429をマーク。好投手に振り負けしない打撃や、球際の強い守備で、今朝丸をもり立てた。山岡は報徳学園グラウンドで、緊張感のある実戦形式の練習で守備を鍛え上げ、常に足を動かすことを意識して、鉄壁の守備力を見せてきた。

次のページ:西村 大和、颯佐 心汰、境 亮陽、正林 輝大、青木 勝吾の選出理由

固定ページ: 1 2

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.07.18

桐光学園16強進出! 継続試合も「学校に戻り対策を練った」法橋が投打に活躍、スクイズ失敗直後にタイムリー「なんとしてもカバーしたかった」【神奈川大会】

2024.07.18

花咲徳栄、エースが「ほぼストレートだけ」で1イニング三者連続三振!148キロ右腕・上原堆我が夏に見せた進化【埼玉大会】

2024.07.17

長野8強決定!松商学園、長野日大、東海大諏訪、佐久長聖などが勝ち上がる【2024夏の甲子園】

2024.07.18

向上が3年ぶりのベスト8!2回裏に同点本塁打で勢いづき、藤沢翔陵を圧倒

2024.07.17

【全国注目シード校・成績速報】神奈川では2校が4回戦で姿を消す、大阪、島根ではシードに明暗、昨夏初戦敗退の智辯和歌山はコールド勝ち【2024夏の甲子園】

2024.07.14

甲子園通算19度出場・享栄が初戦敗退 1点差でまさかの敗戦【2024夏の甲子園】

2024.07.13

四国の夏を盛り上げる逸材20名! 全国注目の四国BIG3から「東大野球部か医者か」の秀才、名門・池田の小さな大エースまで【逸材選手リスト】

2024.07.15

ノーシード・二松学舎大附が2戦連続で延長戦を制す【2024夏の甲子園】

2024.07.13

モイセエフ擁する豊川、初の夏の甲子園へ戦力向上中! カギは超高校級スラッガーの前、投手陣は急成長 センバツの雪辱をはたすか!?【注目チーム紹介】

2024.07.15

プロ注目153キロ右腕が3回戦で姿消す 好リリーフ見せるもあと1点及ばず【2024夏の甲子園・兵庫】

2024.07.08

令和の高校野球の象徴?!SJBで都立江戸川は東東京大会の上位進出を狙う

2024.06.30

明徳義塾・馬淵監督が閉校する母校のために記念試合を企画! 明徳フルメンバーが参加「いつかは母校の指導をしてみたかった」

2024.06.23

大阪桐蔭が名門・日体大に1勝1分け! スター選手たちが快投・豪快弾・猛打賞! スーパー1年生もスタメン出場 【交流試合】

2024.06.23

プロ注目の大阪桐蔭・徳丸が大学生相手に決勝アーチ!直近3週間5本塁打と量産態勢!2年ぶり夏甲子園へ強打者の勢い止まらず!

2024.06.28

元高校球児が動作解析アプリ「ForceSense」をリリース! 自分とプロ選手との比較も可能に!「データの”可視化”だけでなく”活用”を」