試合レポート

創志学園・山口が14K完封一番乗り、門馬監督3年ぶり甲子園勝利!別海全力プレーも届かず

2024.03.20


創志学園ナイン※写真は過去の取材より

<第96回選抜高校野球大会:創志学園7-0別海>◇20日◇1回戦◇甲子園

創志学園(岡山)が、左腕の山口 瑛太投手(3年)の完封劇で、別海(北海道)を破り、2016年以来、8年ぶりのセンバツ勝利を飾った。

先発した山口は別海打線をわずか4安打に抑え、14奪三振の快投。今大会で完封一番乗りを果たした。テンポのいい投球で、低めに伸びる直球と、制球された変化球を武器に、三振の山を築いた。131球を投げて4四死球はあったものの、別海に得点を与えずチームに勝利をもたらした。「今日はスライダーの制球力が良く、三振を取れたのは良かったことだが、逆球が多く、次の試合まで修正していきたい」と快投にも気を引き締め直していた。

打線は4回に1点を先制すると、5回には敵失もあり3得点。終盤にも得点を重ねて、終わってみれば10安打を放った。

東海大相模(神奈川)で春夏通算4度の甲子園優勝を経験した門馬 敬治監督が、創志学園として甲子園初勝利。2021年春に東海大相模を率いて優勝して以来の聖地勝利に「勝利は格別です」と声を弾ませた。「序盤からどんどん走らせたのは体を動かして、硬さを取りたい思いがあった。それは後半につながった。まずは自分たちの野球をしっかりとやること。先発の山口には攻める投球をしてほしいと伝えた」とナインの奮闘を称えた。

21世紀枠出場の別海(北海道)は創志学園・山口の投球の前に実力を出し切れず、守備でも5失策。甲子園初陣を飾ることはできなかった。田辺とともに21世紀枠出場校がすべて初戦で敗れ、21世紀枠同士の対戦をのぞいて、これで21世紀枠出場校の初戦は23連敗となった。

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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