根尾&吉田輝星、対外試合登板で明暗くっきり! ”今年が勝負”甲子園同級生ヒーローの現在地
根尾 昴・吉田 輝星
2018年ドラフト1位投手2人が17日、今春キャンプ初の対外試合に登板し、明暗を分けた。
中日1位の根尾 昂投手(大阪桐蔭出身)は、DeNAとの練習試合で先発し、3回を無安打無失点に抑えた。三振は1個だけの打たせて取る投球で、走者を1人も出さない、パーフェクト投球。3回を投げて29球と、先発投手としては「満点」の内容だった。
投手専念2年目。4球団が競合する鳴り物入りで入団も打者として芽が出ず、今季は開幕ローテーション入りをかけてキャンプで汗を流している。ここまで打撃投手で調整した後、シート打撃で登板した時は、打者7人で1安打に抑えていた。スライダーを封印しての投球内容に。満足げに振り返っていた。
この日の練習試合では、今中臨時投手コーチから教わったというカーブも披露。投球の幅も広げて開幕ローテ入りへのアピールに成功した。
根尾が大阪桐蔭メンバーとして春夏連覇を成し遂げた夏の甲子園決勝で戦ったのは、金足農(秋田)の吉田 輝星投手だった。吉田は日本ハム1位で入団するも、こちらもなかなか芽が出ず、トレードでオリックスへ移籍し、今季の活躍を目指している。
その吉田も17日の練習試合(対日本新薬)で4番手として6回から登板。しかし2回を投げて2点を失った。
1イニング目は3人で仕留めるも、2イニング目で無死二塁から2ランを浴びた。カウント0-2と追い込むも、2-2からの内角直球を左翼芝生席へ運ばれた。やや高めだったとはいえ、勝負にいった内角球をジャストミートされた。全体的に球も高く、「即合格点」とはいかない内容だった。
根尾と吉田。2018年夏の甲子園を沸かせた2人が、苦しみながらプロ6年目を迎えて必死に生き残りをかけている。根尾はこのまま順当に開幕ローテーション入りを果たすことができるのか。一方、吉田は巻き返しを図り、リーグ4連覇を狙うチームの開幕1軍入りを果たすことができるのか。2人の次回登板に注目したい。