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社会人野球に関西超有望大学生が続々加入! 大学日本代表、履正社優勝メンバー、立命館ノーノ―投手など2年後のドラフトが今から楽しみ!

2024.02.17


有馬諒

パナソニックに進む伊藤 岳斗投手(磐田東ー龍谷大)と坂下 翔馬内野手(智辯学園ー近畿大)も2年後が楽しみな選手。伊藤は最速153キロの本格派右腕。2年秋にはエースとして明治神宮大会出場に大きく貢献した。3年生以降はケガに悩まされた部分があったが、十分にプロ入りを狙えるポテンシャルを持っている。

坂下は智辯学園(奈良)時代に、侍ジャパンU-18代表の主将を務めた経験を持つ。近畿大でも、1年生から遊撃手のレギュラーに定着。最終学年では主将として春のリーグ優勝に導いた。身長165センチと小柄だが、攻守にソツがなく、1年目からレギュラーとして活躍してくれそうだ。

三菱重工Westには中澤 嶺投手(比叡山ー龍谷大)、藤居 海斗投手(近江ー天理大)、石井 雄也捕手(大阪桐蔭ー関西学院大)、吉田 元輝内野手(京都外大西ー天理大)と関西の大学から4人が加入。中澤は球持ちの良い左腕。2年秋には伊藤との二枚看板で明治神宮大会に出場したが、3年生以降は肘のケガで表舞台からは遠ざかっている。社会人で復活したところを見せられるか。

藤居は近江時代こそ、楽天に入団した林 優樹投手の控えに甘んじるも、天理大に進学してから頭角を現した遅咲きの右腕。3年秋には3勝0敗、防御率2.01の活躍で最優秀選手賞に輝いた。

大阪桐蔭(大阪)出身の石井は強打の捕手として期待がかかる。吉田は二塁手と外野手をこなす俊足のユーティリティープレーヤー。使い勝手の良い選手として重宝されそうだ。

日本製鉄広畑から名前を変えた日本製鉄瀬戸内には、藤川 紘斗投手(京都すばるー京都産業大)、内倉 一冴内野手(履正社ー龍谷大)、中井 颯良外野手(報徳学園ー関西大)が加入。藤川は140キロ中盤の速球を投げる本格派右腕として京産大ではエースとして活躍した。

内倉は履正社(大阪)時代に5番打者として2019年夏の甲子園優勝に貢献。龍谷大でも不動のレギュラーを担っていた。中井は俊足が武器の外野手。2番打者としてつなぎ役の役割を任せられる選手だ。

昨年の日本選手権を制した大阪ガスには本間 悠貴投手(大冠ー天理大)と執行 大成投手(県立伊丹ー関西学院大)が加わる。本間は制球力の高い左腕で、昨年の関西選手権では最優秀投手賞に輝き、明治神宮大会出場の立役者となった。左腕の執行は球速以上に速く見える直球を投げる。

桃谷惟吹

激戦の東海地区にも有望選手が多く進む。桃谷 惟吹外野手(履正社ー立命館大)は昨年の都市対抗野球で準優勝したヤマハへの加入が発表された。履正社時代は恐怖の1番打者として3年夏の甲子園優勝に貢献。立命館大では1年生からレギュラーとなり、勝負強い打撃を幾度となく披露してきた。ヤマハには大学の先輩でもある大本 拓海捕手(掛川西)や宮崎 竜成内野手(創志学園)もいて、彼らとチームの中核を担っていきそうだ。

Honda鈴鹿には藤本 竜輝投手(ー立命館大)、田中 大聖投手(鶴岡東ー太成学院大)、近藤 遼一内野手(八戸学院光星ー天理大)と逸材が揃った。藤本は(兵庫)時代から評判の右腕で、最速154キロの速球を投げる。大学時代はケガが多かったが、安定して力を発揮できれば、プロのスカウトも放ってはおかないはず。

田中は投手として最速153キロを誇り、打者としても注目を集める二刀流プレーヤー。社会人でも二刀流を継続するだろうか。

近藤は八戸学院光星(青森)、天理大で中軸打者として活躍。勝負強い打撃は社会人の舞台でも発揮されるだろう。

東邦ガスには同志社大の松井 涼太外野手(東邦)が加入した。東邦(愛知)では1番打者として、3年春の甲子園で優勝。同志社大では昨年のリーグ戦で春、秋ともに首位打者に輝き、関西学生リーグを代表する巧打者として活躍した。

JR東海には関西国際大のエースとして活躍した不後 祐将投手が入社。中京学院大中京(岐阜)時代に甲子園4強を経験した左腕の巧みな投球術に注目だ。

昨年の全日本大学野球選手権でノーヒットノーランを達成した天理大の真城 翔大投手(高知商)は、立命館大で中軸を担った西村 唯人内野手(高知高)とともにJR西日本に進む。

今回の記事で紹介した以外にも多くの選手が社会人で硬式野球を継続する。1年目から主力として活躍する選手が出てくるかに注目だ。

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この記事の執筆者: 馬場 遼

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