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昨秋は指名ゼロ! 宮森、辰見の成長に期待! 楽天の育成選手事情

2024.01.28


高知ファイティングドッグス時代の宮森智志

1月も下旬に差し掛かり自主トレが本格化してきた。なかでも育成選手たちは支配下登録を勝ち取るためにより一層、汗を流していることだろう。

昨年の育成ドラフト会議では史上最多の57人が指名を受けた。全選手にチャンスはあるものの支配下登録枠(70人)があるため、全員が支配下登録されることは現実的にありえない。そもそも現在在籍している支配下登録選手のなかで、生え抜きの育成ドラフト出身者はどれくらい在籍しているのだろうか。

現在、楽天は育成ドラフトで指名した選手のうち2人が支配下登録されている。そのひとりが宮森 智志投手(呉商出身)だ。ルーキーイヤーから2軍で守護神を任されると、3・4月の月間MVP(2軍)を受賞。7月末までに17セーブを挙げる活躍を見せ支配下登録を勝ち取った。

1軍でも勢いは衰えず、新人による初登板から22試合連続無失点のNPBタイ記録を樹立するなど躍進した。最終的には26試合の登板で1勝1敗1セーブ、7ホールドをマーク。育成出身のルーキーながら勝ちパターンとして居場所をつかんだ。

しかし2年目の昨シーズンは、24試合の登板で0勝2敗3ホールド、防御率7.71と失速。2年連続での好成績とはならなかった。今シーズンは再び1軍に定着し、2年ぶりとなる勝ちパターン入りを目指すことになる。

野手では辰見 鴻之介内野手(香住丘出身)が、昨シーズン途中の7月末に支配下登録されたものの、1軍出場はなし。2軍では96試合の出場で、打率.251、本塁打0、10打点、17盗塁の成績。俊足が武器で、まずは代走としてでも1軍昇格のチャンスをつかみ取りたいところ。

楽天は昨年のドラフト会議において12球団唯一、育成ドラフトでの指名を行わなかった。とはいえ、投手と野手を合わせて13人の育成選手が在籍している。彼らは宮森や辰見鴻のように支配下登録を勝ち取ることができるだろうか。

<楽天の育成ドラフト出身の生え抜き支配下選手>
※2024年シーズン所属

宮森 智志呉商→流通経済大→四国IL高知ファイティングドッグス→2021年育成1位)
辰見 鴻之介香住丘→西南学院大→2022年育成1位)

この記事の執筆者: 勝田 聡

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