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ダルビッシュ 有(パドレス)は日米通算200勝まで、あと4勝、MLB日本人歴代勝利数1位への弾みにも【プロ野球大記録に挑む選手たち④】

2024.01.10


ダルビッシュ有

野球の世界では、海の向こう、メジャーで日本人選手の活躍が期待される24年シーズンだが、話題はドジャースに移籍した大谷 翔平花巻東出身)と山本 由伸投手(都城高出身)に限られているわけではない。

昨年、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で日本を世界一に導いた1人、パドレスのダルビッシュ 有投手(東北高出身)にとっては、日米通算200勝がかかるシーズンとなる。現在、積み重ねてきた勝利数はNPB93勝、MLB103勝の計196勝。名球会入りの200勝まで、あと4勝としている。

昨シーズン、8月下旬に右肘の炎症のため戦線を離脱。200勝到達は今季以降に持ち越しとなっていた。故障さえ治れば、残り4勝は時間の問題だろう。ドジャースとは同じナ・リーグ西地区だけに、大谷や山本との対決も期待され、もしかしたらドジャース戦で記録達成、なんてこともあるかもしれない。日米通算200勝まで、あと3勝としている、楽天の田中 将大投手(駒大苫小牧出身)との「マッチレース」にも注目される。

海を渡った歴代日本人投手のMLB通算勝利数トップは、元ドジャースで活躍した野茂英雄氏。12年間で323試合(先発318)に登板し、123勝(109敗)を挙げた。ダルビッシュが2位につけていて、11年間266試合に登板し103勝(85敗)。日本人としては野茂以来2人目となる100勝をマークしている。ランキングトップ10は以下の通り。

1位 野茂英雄 123勝
2位 ダルビッシュ 有 103勝
3位 黒田博樹 79勝
4位 田中 将大 78勝
5位 前田 健太 65勝
6位 岩隈久志 63勝
7位 松坂大輔 56勝
8位 大家友和 51勝
9位 長谷川滋利 45勝
10位 石井 一久 39勝

野茂の記録を抜くまで、あと21勝。昨年オフに6年契約を交わし、今年38歳となる右腕が、年齢と故障との戦いを克服しながら、「野茂超え」に挑戦する姿も楽しみだ。日米通算200勝は通過点で、日本人最高峰の勲章も目指してほしい。

この記事の執筆者: 浦田 由紀夫

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